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格安SIM「H.I.S.モバイル」、新規契約者は違約金なしで解約可能に 総務省の意向に配慮

» 2019年06月17日 12時21分 公開
[ITmedia]

 エイチ・アイ・エス傘下で通信事業を手掛けるH.I.S.Mobileは6月17日、MVNOサービス「H.I.S.モバイル」の新規契約者を対象に、違約金(8000円)の支払い義務を撤廃すると発表した。総務省が11日に開いた「モバイル市場の競争環境に関する研究会」で、大手キャリアに2年契約プランの違約金を1000円以下に引き下げる案を示したことに配慮した。

【更新:2019年6月18日午後3時 H.I.S.Mobileがプレスリリースの内容を変更したため、タイトルと本文から「期間限定」との表現を削除しました。】

photo 「H.I.S.モバイル」が違約金を撤廃

 対象は通話を含む国内向けプランで、(1)データ通信量の上限を5〜6種類から選べる「きままベストチョイスプラン」、(2)5分以内の通話が無料の「電話かけ放題プラン」、(3)データ通信料が従量課金制の「ネットピタットプラン」――の3種類。

 6月18日以降に、新規番号取得またはMNP(番号ポータビリティ)転入によって上記3プランを契約した顧客は、短期間で解約した場合でも違約金が不要になる。ただ、契約後に他社へMNP転出を行う際は、手数料として3000円が別途必要となる。

 従来は3プランともに5カ月間の最低利用期間を設けており、契約から4カ月以内に解約またはMNPによる転出を行った顧客に違約金を課していた。

 データ通信専用の「データ定額プラン」は、以前から違約金を設けていなかった。

 H.I.S.mobileは「月額基本料金と携帯端末の分離プランを促進する環境改善への先行的取り組みを目指す」「格安SIMを利用したことがない方でも、これからは気軽に格安SIMをお試しいただける」としている。

photo 「H.I.S.モバイル」による発表

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