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富士フイルム、偽フィルムに注意喚起 35ミリパトローネに映画用フィルム詰める

» 2019年06月26日 10時09分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムはこのほど、「FUJIFILM」のロゴを不正使用した35ミリフィルムの非正規品が、日本国内の現像取扱店に持ち込まれたことを明らかにした。使用済みの35ミリフィルムのパトローネ(写真フィルム用円筒形容器)の内部に映画用フィルムが詰められたもので、店舗では現像を断っているとして注意を呼び掛けている。

画像 非正規品の例

 非正規品の例として同社が公開した写真には、「250D 電影 Film」などと書かれている。「電影」は中国語で「映画」の意味だが、35ミリパトローネ形態の正規品には「電影」の表記がないという。また、同社は2013年に映画用フィルムの出荷を終了している。

 公開した写真の製品以外にも「64D」「250T」「500T」など別の種類が存在する可能性があるという。

 非正規品を写真店で現像してしまうと、現像液が汚染され、液の交換や現像機のラック洗浄が必要となったり、他の顧客のフィルムの現像不良につながる可能性があるため、店舗では現像を断っているという。一般用フィルムの現像取り扱い店舗・現像所には注意喚起を行ったとしている。映画用フィルムを扱う現像所でも、非正規品の現像は受け付けていない。

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