iOSには「共有」メニューがある。□と↑を組み合わせたアイコンで表されているアレだ。AirDropを使ったり、ファイルやURLを他人にシェアしたりする時に使う。
アプリからアプリへとデータを受け渡す際や、「ファイル」アプリを介してデータをファイルとして保存する時にも使うので、もはや「アプリのデータをアプリの外へ受け渡す」ボタンになっている気がする。
この「共有」メニューがかなり変わった。従来はアイコンが3列並ぶような構成だったが、新しい共有メニューでは、「これまでに何かを送ったことのある相手」「データを送るアプリのアイコン」「データをアプリに送ってなにをするのか」という3つのゾーンに明確に分かれている。いままでのアイコンの列と同じなのだが、それぞれの表示が変わったため、扱いが大きく変わったように見える。
機能的に変わったのではなく表示が変わった、という感じなのだが、操作には大きな影響がある。筆者が一番戸惑ったのはこの部分、といってもいい。
一見あまり変わっていないのに、使ってみると操作がけっこう違うのが「ミュージック」アプリ。特に変わっているのが再生画面だ。歌詞呼び出しボタンがわかりやすい位置に来て、ライブラリへの追加や「ラブ」などはメニューにまとめられた。どこを押せばなにが出てくるか、最初は戸惑いそうだ。
一方で、どのデバイスから音が再生されるのかは、表示がより分かりやすくなっている。Appleとして「どこを押すのがユーザーニーズにかなう」と評価しているのかが見えてくるような気がする。
これまでiPhoneやiPadでは、ゲームコントローラーとして専用のものを使う必要があった。だが、iOS 13とiPadOS 13では変わる。PlayStation 4用の「DUALSHOCK 4」や、Xbox OneのBluetooth対応ワイヤレスコントローラーが使える。
というわけで、取り急ぎ手元にあるDUALSHOCK 4を使ってみたが、確かに問題なくペアリングし、使うことができる。PS4のリモートプレイでも使えるので、この点はとてもありがたい。もちろん、iPad専用ゲームで使えるのはいうまでもない。秋にスタートする「Apple Arcade」に備えた準備、と言えそうだ。
iOS 13とiPadOS 13の変化点として最後に挙げるのがWi-Fi、特に「省データモード」だ。
Wi-Fiで接続する際、このモードをオンにしておくと、データ使用量を抑えてくれる「ようだ」。なぜ断定しないかというと、省データモードでどんなデータがどのくらい削減されるのが、まだよく分からないからだ。検証の時間も取れていないので、「データ使用量が削減されるらしい」としか言えない。
Web系経由での速度計測でスピードは落ちていないので、おそらくは、単にネットのスピードを絞るのではなく、アプリがバックグラウンドで使うデータ量を削減する(データ更新回数を減らしたり、止めたりする)のではないか、と予想できる。これは、今後の検証が必要な領域だろう。
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