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» 2019年07月15日 07時00分 公開

名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第7回):ラズパイで写真を撮る! カメラモジュールを接続してカスタマイズするには (1/2)

小さなマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」(通称ラズパイ)で作る、自分だけのガジェット。今回からはカメラモジュールを使った写真の撮影にチャレンジしてみましょう。

[岩泉茂,ITmedia]

 小さなマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」(以下、ラズパイ)を使って、いろんなものを作ってみる本連載。これまで気温を測定したり、音楽ファイルやYouTubeの再生にチャレンジしたりしましたが、今回からはラズパイのカメラモジュールを使った写真撮影に挑戦します。

ラズパイにカメラモジュールを接続する

 ラズパイの基板には、外付けディスプレイ用とカメラ用として2つの専用コネクターが用意されています。基板中央にあるのがカメラモジュール用のコネクターです。ここにカメラモジュール「Raspberry Pi Camera Module V2」を接続できます。Amazonで3900円(税込)ほどで買えます。

photo カメラモジュールの「Raspberry Pi Camera Module V2」

 このカメラモジュールはソニー製のイメージセンサーを採用しています。スペックは以下の通りです。

Raspberry Pi Camera Module V2
センサー ソニー製IMX219PQ(1/4inch)
ピクセルサイズ 1.12μm
画素数 有効808万画素
静止画 最大3280×2464ピクセル
動画 1080p 60fps/720p 180fps

 ラズパイ本体にあるコネクターの爪を上に持ち上げて、フレキシブルケーブルの青い部分をUSBポート側に向けて取り付けます。リボンケーブルを1周させるとカメラのレンズが上になります。カメラモジュールの取り付けに適した穴が開いているラズパイ専用のケースもあるので、取り付け前提のかたにはおすすめです。

photo カメラモジュールの取り付け方
photo ケースにカメラモジュールを取り付けた例(写真はRSコンポーネンツの「RS V3 クリア for Raspberry Pi 3B+/3B/2B/B+」)

 次にラズパイ側の設定でカメラモジュールを認識させます。カメラモジュールを取り付けてけからラズパイの電源を入れ、Raspberry Pi向けのデスクトップ「PIXEL」が起動したら、メニューから「Raspberry Piの設定」を選び、設定画面を起動します。次に「インターフェイス」タブを開き、一番上にある「カメラ」を「有効」にします。その後にラズパイを再起動すればカメラが使えるようになります。

photo 「Raspberry Piの設定」を選択
photo 「カメラ」を「有効」にしてラズパイを再起動する

写真を撮影してみる

 カメラモジュールは「raspistill」というコマンドで動かすことができます。まずは以下のコマンドを入力して撮影してみましょう。

$ raspistill -o test.jpg

 「-o」オプションは、「その次に続くファイル名を指定して撮影する」というものです。

photo 画像が左90度傾いている

 どのような画像が撮影できましたか。右に90度傾いたり、天地が逆だったりする場合は、「-rot」オプションで回転させます。角度は0〜359の間で設定できます。以下のように入力します。

$ raspistill -o test.jpg -rot 90

 正しく撮影できたでしょうか。上下逆さまの場合は「-vf」コマンドでも修正できます。ちなみにカメラモジュールは、ケーブルを下にした向きが正位置となります。これを考えてカメラの位置を決定しましょう。その他のオプションは「raspistill -h」とするとヘルプファイルが表示されるので、参考にしてください。

photo 「-rot」を加えて正立させた
■raspistillコマンドのオプション例
-tl	タイムラプスモードで撮影
-t	撮影までの時間をミリ秒単位で指定。デフォルトは5秒
-e	出力ファイルの形式を指定(jpg、bmp、gif、png)
-w	イメージの横幅を設定
-h	イメージの縦幅を設定
-hf	天地を逆にする
-vf	左右を逆にする

定期的に画像を撮影する

 「一定時間が経過したら写真を自動で撮影する」──そんな動作ができれば、カメラによる定点観測ができるようになります。

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