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置くだけバックアップの「iXpandワイヤレスチャージャー」、スマホの容量不足解消にも

» 2019年07月26日 18時09分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ウエスタンデジタルは7月26日、256GBのSSDを内蔵したQi(チー)対応のワイヤレス充電器「iXpandワイヤレスチャージャー」を発売した。まずauとソフトバンクの携帯電話ショップで販売し、順次取り扱い店舗を拡大する。実売予想価格は3万円前後(税込)。

「iXpandワイヤレスチャージャー」

 スマートフォンの急速充電を行いながら、スマートフォン内の写真とビデオ(差分のみ)、連絡先(毎回新規)を自動的にバックアップする充電器。10ワットの急速充電に対応し、スマートフォンの仕様に合わせて出力を自動調節する。3ミリ厚までのスマートフォンケースなら装着したまま充電できる。

 バックアップ開始のトリガーはスマートフォンを載せること。BluetoothのiBeaconを使用して「iXpand Chargerアプリ」(iOS/Android)を起動し、バックグラウンドでバックアップを実行する。バックアップが始まった後は、充電器からスマートフォンを離しても問題ない。

バックアップ終了の通知

 データ転送にはWi-Fiを使用する。Wi-Fiのアクセスポイントがない場合は、スマホと充電器を直接無線LANで接続する。

 ウエスタンデジタル製品のマーケティングを担当する長瀬陽子氏(プロダクトマーケティング マネージャー)によると、同社が春に実施したインターネット調査では、「バックアップは重要」と回答した人のうち、7割が「バックアップ作業は面倒」と答えたという。

 「iXpandワイヤレスチャージャーは、充電というスマートフォンに欠かせない習慣にバックアップを足すことで、確実に実行しながら手間と時間を省く。寝る前にスマホを上に置くだけで朝にはバックアップと充電がどちらも完了している」(長瀬氏)

 256GBと大きめのSSDを採用したのは、家族で1台のiXpandワイヤレスチャージャーを共有するためだ。セキュリティ設定の「PrivateAccess」で家族それぞれがアカウントを作ると、バックアップ時にファイルを暗号化。スマホやPC(USB接続)で開こうとするとIDとパスワードを求められる。PCの場合はウエスタンデジタルが提供するデスクトップアプリ「PrivateAccess」をダウンロード(無償)し、「マイ金庫」メニューからIDとパスワードを入力する必要がある。

 スマートフォンのストレージ容量不足の解消にも有効だという。「アプリでバックアップした写真や動画を選び、スマホのストレージから削除することで容量不足を解消する。いつでも復元できる他、充電器内に置いたまま、写真などをアプリで見ることもできる」。なお、iOSデバイスの場合、復元したファイルが新規のファイルとして認識されるため、バックアップと復元を繰り返すと同じ内容のファイルがいくつもできてしまう点には注意が必要だ。「原状はiOSの仕様なので避けられない。他社製品でも同様だ」(同社)

バックアップ済みの写真や動画を選び、スマホのストレージから削除することで容量不足を解消
ファイルを削除してスマホのストレージに余裕ができると紙吹雪のイメージで祝ってくれる

 サイズは100.25(幅)×19.51(奥行き)×201.39(高さ)ミリ、重さは201.39グラム。対応デバイスはワイヤレス充電対応のiPhone(iOS11.0以降)およびAndroidスマートフォン(Android 5.0以降)。

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