運転中に携帯電話を操作する「ながら運転」の厳罰化を盛り込んだ改正道路交通法が12月1日に施行される。警察庁がこのほど、反則金などを定めた施行令案を公開し、8月20日まで一般から意見を募集している。
施行令案では、自動車などを運転している際に、携帯電話を操作した場合の反則金と違反点数を引き上げる。例えば普通車なら反則金は6000円から1万8000円になり、違反点数も1点から3点に変更する。
改正の背景には、スマートフォンの普及などで「ながら運転」による事故が増えている問題がある。警察庁によると、2018年の事故件数は2790件と、13年の2038件と比べて約1.4倍に増えた。
改正道交法では、20年ごろの実用化が見込まれる「レベル3」の自動運転(条件付き自動運転)に関する規定も設ける。その中では、運転中、自動運転のシステムが故障しても、ドライバーがすぐにハンドルやブレーキを操作できることを条件に、携帯電話の使用を認めている。自動運転に関する規定は、20年5月までに施行される見通し。
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