ゲーム関連の大規模カンファレンス「E3 2019」に参加した約2000人のジャーナリストの連絡先リストが公式サイトで誰でもダウンロードできる状態になっていた──。リストに掲載されていたというゲームジャーナリストのソフィア・ナルウィッツ氏が8月3日(現地時間)、ことの経緯をYouTube(記事末に転載)で説明した。
E3の運営団体であるESA(Entertainment Software Association)は米Kotakuなどのメディアに対し、「われわれは通知を受けてすぐに、データを保護し、サイトをシャットダウンする措置をとった。この問題を深く反省し、今後このようなことが再発しないような措置を講じた」という声明文を送った。
ナルウィッツ氏は、匿名のメールによって連絡先リストのスプレッドシートの存在を知ったという。
メールを受け取ってすぐにファイルをダウンロードしたところ、スプレッドシートには登録ジャーナリストの氏名、住所、電話番号、メールアドレスが明記されていた。ナルウィッツ氏のようなフリーのジャーナリストの場合は自宅の住所や個人的な電話番号で登録している。
ナルウィッツ氏はESAに事情を説明し、削除を求めた後、公式サイトからファイルへのリンクが削除されたのを確認してからYouTubeでこの件を発表したとしている。だが、KotakuはYouTubeの動画が公開された後も、キャッシュなどからファイルをダウンロードできる状態がしばらく続いていたと指摘している。
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