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DeNAの1Q、純利益53%減 ゲーム事業が不調 任天堂と組む「マリオカート」で挽回へ

» 2019年08月08日 16時55分 公開
[ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が8月8日に発表した2020年3月期第1四半期(19年4月〜6月期)連結業績は、売上高が314億円(前年同期比7.5%減)、営業利益が23億円(同54.6%減)、純利益が24億円(同53.2%減)と減収減益だった。前年度に他社に譲渡した決済サービス会社のペイジェントとオンライン旅行会社のDeNAトラベルが連結から外れたことや、屋台骨であるゲーム事業の減収が響いた。

photo 2019年夏には任天堂と共同開発する「マリオカート ツアー」(右下)をリリース予定=決算資料より

 ゲーム事業の売上高は197億円(前年同期比8.4%減)、営業利益は34億円(同36.2%減)と減収減益。既存タイトルの運営が中心で、収益が伸び悩んだ。19年夏には、任天堂と共同開発するスマートフォンゲーム「マリオカート ツアー」、ポケモン社と協業する「ポケモンマスターズ」を投入し、巻き返しを図る。

 ゲーム事業に次ぐ新しい柱として育成するオートモーティブ事業は、売上高が2億9000万円(同10.7倍)と大きく伸びた一方、13億円(同7億円の赤字)の営業損失を計上した。タクシー配車サービス「MOV」の提供エリア拡大に向けた投資がかさんだ。同じくヘルスケア事業も先行投資が影響し、売上高が4億2000万円(同21.0%減)、営業損失が4億5000万円(同2億9000万円の赤字)だった。

 一方、スポーツ事業の売上高は80億円(同17.8%増)、営業利益が27億円(同10.6%増)と増収増益。経営権を持つプロ野球・横浜DeNAベイスターズでは、ホームの横浜スタジアムの増築・改修が進み、19年シーズンから一部エリアの稼働をスタート。主催試合の平均観客動員数が順調に伸びた。

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