シヤチハタは8月26日、痴漢などの証拠を残せる「迷惑行為防止スタンプ」の試作モデルを27日に発売すると発表した。被害者が容疑者の手にハンコを押しておくと、ブラックライトで印影が浮き出る仕組み。Twitter上での意見を踏まえて開発したもので、まず500個をテスト販売する。2500円(税別)。
5月上旬、Twitterユーザーが「痴漢されたら、安全ピンで刺すことを勧められた」というツイートを投稿し、「抑止につながる」「かえって傷害罪になるのではないか」などと物議を醸した。その際、同社がTwitter上で「安全ピンの代わりに、痴漢に目印を付けられるハンコを開発できないか」と提案を受け、開発を進めていた。
開発したスタンプは、ブラックライトを照射すると光る特殊なインキを採用。太陽光や照明の下では無色透明だが、ブラックライトを当てると手のマークが浮かび上がる。かばんやポケットなどに取り付けられるリールコードと、携帯用のブラックライトとセットで販売する。印面のサイズは直径9ミリ。
今回のテスト販売は、実用性の他、スタンプを持ち歩くことで犯罪抑止につながるか、などを検証する狙いがある。今後もユーザーの意見を基に商品を改良するとしている。
「使ってもらえないと意味がない」――大ヒットした警視庁の“痴漢撃退アプリ”、開発者のこだわり
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