米航空宇宙局(NASA)は10月6日(現地時間)、月の3Dモデルを作成するための「CGI Moon kit」を公開した。専用ページから、誰でもダウンロードできる。これを利用すれば、リアルで詳細な月の3Dモデルを作成できるとしている。
このキットは、NASAのゴダード宇宙飛行センターのメディアスペシャリスト、アーニー・ライト氏が月周回無人衛星LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が収集したデータを元に開発したものだ。月の表面の可視カラーマップ、標高データを提供するディスプレイスメントマップで構成されており、これらを組み合わせることで、リアルな月モデルを作成できるという。ディスプレイスメントマップにより、モデルに光りを当てるとクレーターなどの起伏にリアルな影ができる。
以下のGIFアニメは、3Dアニメーションソフトでカラーマップとディスプレイスメントマップを使って月のオブジェクトをモデリングする方法を示したものだ。
LROのデータは既に公開されていたが、これまでは技術的な知識がなければ利用が難しかった。ライト氏は、使いやすいフォーマットで公開することで、3Dアニメーションなどに利用できるようにしたと語った。
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