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» 2019年10月11日 07時00分 公開

謎のAWSユーザーグループ「E-JAWS」、その目的と実態とは? (1/2)

AWSのユーザーグループにはよく知られたJAWS-UGと、もう1つ、秘密のベールに包まれた団体がある。それが、クローズドな形で運営しているE-JAWSだ。活動の目的と実態を聞いた。

[山崎潤一郎,ITmedia]

 秘密のベールに包まれたAWSのユーザーグループ、とするのは言いすぎだろうか。ただ、「E-JAWS」でググッても、情報が極端に少ないのは確かだ。そんなE-JAWSがこのほどメディア向けの説明会を開き、概要を説明した。

 AWSのユーザーグループとして広く知られているのは「JAWS-UG」だ。こちらはオープンなグループで、希望すれば誰でも個人として参加できる。イベントや勉強会についても、万人に向けて門戸を広げている。一方、E-JAWSの「E」がエンタープライズを表すように、こちらは企業単位での入会が条件だ。しかも、一定の資格を有した企業でないと入会が許されないという、極めてクローズドなユーザーグループなのだ。

photo E-JAWS(右)とJAWS-UGのエンブレム。サメが赤いネクタイをしている点がE-JAWSのエンタープライズを意味しているそうだ

 入会条件は後に詳述するとして、まずはE-JAWSの概要をお伝えしておこう。

総会は非公開

 E-JAWSとして正式に発足したのは、2013年11月。19年10月現在で、184社の情報システム部門のリーダーを中心に433人が入会している。会の目的は、AWSの活用事例、構築や運用における課題や改善情報などを会員間で共有し、ディスカッションすることだ。会員のみが参加する非公開の総会を定期的に開いている他、「セキュリティクラウド運用」「金融」といった分科会も開いており、より専門的な情報を共有できる体制も整えている。

 クローズドな形で運営している理由について、E-JAWSの事務局長であるアマゾン ウェブ サービス ジャパンの岡嵜禎氏(技術統括本部長)は、「クラウドを推進するために上層部をどう説得するのか、人材育成はどうするのか、といった、エンドユーザーとしての日々の課題、疑問、悩みを本音ベースでぶつけあい、意見交換する場なので、企業としては公開できない情報も多く含まれるからだ」と説明する。

photo E-JAWSを紹介するAWSジャパン 技術統括本部長の岡嵜禎氏

 ここまでの情報だけでは、フリーメーソンばりの秘密結社めいた匂いが漂うが、年に1回、公開型のカンファレンスを実施し会員企業を募集している。19年は「E-JAWS カンファレンス 2019 TOKYO」と題した定員400人のイベントが1月22日に東京の品川で開催された

 公開カンファレンスを開いたり、今回のようにメディア向けの説明会を開くわけだから、秘密結社というのは言いすぎだとしても、入会に条件があり排他的な面があるのは確かなようだ。

 説明会では、E-JAWSの会長が交代したことも明かされた。新会長に就任した京王電鉄 の虻川勝彦氏(経営統括本部デジタル戦略推進部長)は、入会条件について、「AWSを検証や試用ではなく本番導入している、ユーザー企業であること。SIベンダー企業にはご遠慮いただいている」と明言する。「SIベンダーお断り」について虻川氏は「お付き合いのあるSIベンダーが入っていると本音で話せなくなる」とその理由を語る。

photo E-JAWS会長を務める京王電鉄 経営統括本部デジタル戦略推進部長の虻川勝彦氏。感性AIの代表取締役社長CEOでもある。「これまで鉄道会社は弊社だけだが、新たに2社の鉄道会社が参加した」と喜ぶ

 もう一点気になるのが、入会条件における企業規模だ。資本金や従業員数などの数字的な決め事はあるのだろうか。前会長でフジテック常務執行役員の友岡賢二氏(デジタルイノベーション本部長)は「企業規模についての線引きは難しい。熱量があり、コミュニティーに貢献してくれることが条件で、入会時にプレゼンしてもらうなど総合的に判断する」と明言を避けた。

photo 前会長のフジテック 常務執行役員デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏。「入会時にプレゼンをしてもらうのは、会員としての姿勢を判断するため」だそうだ
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