この頃、セキュリティ界隈で
身代金5億円要求も 増長するランサムウェア、被害止まらず(2/2 ページ)
最近では、AppleのWindows版iTunesに存在していた未解決の脆弱性が、ランサムウェアの「BitPaymer」に利用されていたことも判明した。
この問題を発見したセキュリティ企業のMorphisecによると、脆弱性が存在していたのは、iTunesで使われている「Bonjour」というコンポーネント。BonjourはiTunesとは別にアンインストールする必要があることから、iTunesを削除した後もBonjourが残り、更新されない状態のままバックグラウンドで動作し続けているコンピュータが多数見つかったという。
ランサムウェアに感染した場合の対応についてFBIは、「身代金の支払いは支持しない。支払ったとしても復旧できるとは限らない」と強調する一方で、「ビジネスが機能不全に陥れば、株主や従業員や顧客を守るため、あらゆる選択肢を検討しなければならないことは、FBIも理解している」とした。
その上で、「確実なバックアップのシステムを構築することこそが、組織にとっての最も重要な対策になる」とFBIは指摘する。実際に、そうした対策を講じて被害を最小限に食い止めた自治体の実例も報告された。
米ジョージア州のニュースサイトAccessWDUNによると、同州コーネリア市は10月上旬、ランサムウェア攻撃に見舞われた。しかしバックアップしておいたデータを使い、わずか1日でITインフラの復旧に成功した。
実はコーネリア市がランサムウェア感染に見舞われたのは、今年に入ってこれで3度目だった。同市は相次ぐ攻撃を受け、およそ3万ドルをかけて新しいファイアウォールを導入することを承認。専任のIT責任者が、再発防止のための対策の立案に当たっている。
FBIはベストプラクティスとして「定期的なバックアップを取る」「従業員の啓発や研修に力を入れる」「OSやソフトウェアやファームウェアを更新する」といった対策を紹介し、「既に手遅れになってからではなく、攻撃を受ける前に、バックアップなどの対策に投資しなければならない」と強調している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この頃、セキュリティ界隈で
海外のセキュリティ関連ニュースを追い続けている鈴木聖子さんによる、最近のセキュリティニュースブリーフィング。隔週でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Claude」の“見えない透かし”、Anthropicが仕組みを説明 「完全な書き直しなら消える」
-
2
豪雨被害の千葉で「通れた道マップ」トヨタが公開 直近3時間の通行実績が分かる
-
3
河川監視のライブカメラ水没か――千葉豪雨、村田川の映像が水中に 「こんなの初めて見た」
-
4
「ほの暮しの庭」はホラーが苦手でも大丈夫! 怖さを上回る物語とスローライフの魅力をマンガ家が力説
-
5
千葉の「通れた道」、JARTIC地図で確認可能に トヨタやホンダなど5社のデータを集約
-
6
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
7
悪酔いにチェイサーは効果なし? 日本酒4合+水1Lを飲ませ二日酔い調査 大分大などが研究
-
8
LINE着せかえ「アイコンがデフォルトに戻る」問題、対応完了時期示さず クリエイターズは「審査に時間がかかっている」
-
9
千葉県の豪雨から一夜 2万軒超で停電続く 千葉市では2260人が避難
-
10
Sakana AI、新AIモデル「Namazu」発表 AIチャット「Sakana Chat」も公開
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR