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iPadにThinkPadキーボードをつないだら見たこともないデバイス爆誕(2/2 ページ)

» 2019年10月30日 07時00分 公開
[小寺信良ITmedia]
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 iPad OSにおけるマウスポインタは、矢印ではなく、点と円で表示される。円のサイズや色も変更できる。画面上にバーチャルホームボタンが現れるが、必要ない人は「メニューを常に表示」をOFFにすれば消せる。

ポインタの色も変更可能

 画面タッチも併用できるので、特にマウスがなくても当たり前に操作が可能だが、文章作成時にマウスがあると便利だ。例えば文章中の一部を選んでコピーしたり、移動したりしたい場合、どうしても指での画面タッチでは、細かいポイントの指定ができない。そのたびにいちいちペンに持ち替えるのも面倒なので、これまではキーボードの矢印キーで必死に範囲指定してきたが、マウスがあればその場所ズバリを選択することができる。細かいことをやるなら、指よりもマウスだ。

3つのボタンに機能を割り当て

 もう一つ強力なのが、3つのマウスボタンに機能割り当てができることである。MacOSやWindowsのように、iPad OSでは右クリック動作をサポートしない。それに該当するのは、左ボタン長押しだ。

 ボタン長押しも右ボタンにアサインできるが、結局右ボタンもちょっと長押ししないと動作しないので、ややこしい。現在は右ボタンには「メニューを開く」、センターボタンにはAppスイッチャーをアサインしている。Appスイッチャーは、アプリ画面を簡単に切り替えることができるのでめっちゃ便利である。

3つのボタンが使えるのも便利

 マウスは、指のタッチで可能な動作のほとんどをカバーしている。いちいち画面を触らなくても、キーボード面でちょこっと指を動かすだけでかなりの操作ができるのは楽チンだ。Dockやウィジット、通知センターを表示させるような画面外から画面内に指をスライドさせるアクションが必要な動作は、右ボタンに割り当てた「メニュー」から実行することになる。

 Macと同じように使えるか、といわれれば、そもそもアプリが違うので同じ使い勝手にはならないが、調べ物したり文章を書いたりするぶんにはだいたい同じ使い勝手というところまで来たように思う。あとは慣れの問題だけだ。

謎の長時間駆動マシン爆誕

 最近のWindowsマシンでは、プロセッサにSnapdragonを採用した長時間駆動モデルも登場している。長時間動作がウリだが、64bitアプリが動かないなどの制限もあり、ある程度環境が整うまでにはもう少し時間がかかるだろう。

 一方iPadであればすでにアプリも沢山あり、Macでは不可能な長時間動作が可能だ。ファイル操作もパソコン的になり、圧縮ファイルも扱えるようになった。PCユーザーとのファイルのやり取りもある程度こなせるようになったということは、ライターにとっては納品までiPadで行けるようになったという事を意味する。

 電源が取れない場所で長時間使用するのであれば、iPadとThinkPadキーボードの組み合わせは、つぶしが利く謎マシンとして便利に使えそうな気がする。飛行機移動時の原稿書きは、このセットで十分間に合いそうだ。

【訂正:2019年10月30日午前8時50分 記事タイトルを修正しました。】



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