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» 2019年11月13日 13時40分 公開

「レースまでの育成状況を知りたい」 疾走する馬の8K映像、馬主らに5G伝送 KDDIなど実験

5Gを活用し、馬のトレーニングや厩舎内の様子をリアルタイムで伝送する実証試験を、KDDIなどが実施。「遠隔地からでも仔馬を見守りたい」という生産牧場や馬主のニーズに応える。

[ITmedia]

 遠く離れていても仔馬をリアルタイムで見守りたい――牧場や馬主のそうした夢がかなうかもしれない。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、KDDIなどは11月13日、馬のトレーニングや厩舎内での様子を、5Gを活用して遠隔地から観察する実証実験を実施したと発表した。

photo 実証試験の様子
photo 8Kカメラで撮影した軽種馬

 日高軽種馬共同育成公社(北海道新冠町)の用地に、5Gネットワーク環境を構築した。ドローンに搭載した8Kカメラが、馬のトレーニングの様子を撮影。厩舎内に設置した8Kカメラの映像や、4Kカメラ4台の映像を合成したマルチアングルの8K映像も含め、遠隔地へリアルタイムで伝送した。

 実験では、厩舎やトレーニングコースに出向くことなく、歩様や毛並み、筋肉の付き方、骨格などの生育状況、健康状態を確認できたという。シャープ、東京大学大学院情報学環中尾研究室も技術協力し、11月4〜12日に実施した。

「レースに出走するまでの育成状況を知りたい」

 日高地方は、競馬などに用いる「軽種馬」の国内生産頭数の8割を占め、特に新冠町は年間1000頭以上を生み出す代表的な産地となっている。

 多くの生産牧場は、生まれた仔馬を、競りに向けて調教する育成牧場へ預けるが、その際に生産牧場からは「預けた仔馬の状況を確認したい」、道外在住の馬主からは「レースに出走するまでの仔馬の育成状況を知りたい」というニーズがあるという。今回の取り組みは、そうしたニーズに応える狙いがある。

 超高精細な画像をリアルタイムで伝えることで、遠隔地から健康状態を確認できる仕組みづくりも目指す。ドローンが撮影した、馬が疾走する臨場感あふれる映像を観光施設などに伝送・放映し、馬への興味を喚起する──といった活用も見込む。

photo トレーニングコースを走る軽種馬の観察
photo 厩舎内の観察

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