シャープとソフトバンクは8月23日、2020年の商用化を目指す次世代通信「5G」の技術を活用し、2台の8Kカメラで撮影した映像を遠隔地にライブ配信する実験に成功したと発表した。
さいたまスーパーアリーナで行われたバスケットボールの国際試合をシャープ製の8Kカメラ2台で撮影。ソフトバンクの光回線と5Gのネットワークを使い、映像と7.1chで収録した音声をソフトバンクの5Gトライアル施設「5G×IoT Studio」(東京都江東区)まで送信した。視聴者はカメラの視点を切り替えながら、試合の模様をリアルタイムで見られた。
通信には28GHz帯の周波数を使った。映像配信用のサーバをソフトバンクの通信ネットワーク内に置くことで、映像配信の遅延を最小限に抑えた。配信形式に国際電気通信連合(ITU)が推奨する「MPEG-DASH」を採用することで、動画や音声のずれを防げる他、一般的なWebブラウザで8Kマルチアングル映像が見られる。5Gを使ってMPEG-DASH形式の8K映像をリアルタイムに伝送するのは世界初という。
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