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電気製品のインジケーター高速点滅がARマーカーになる「LightAnchors」 カーネギーメロン大学開発、iOSアプリ提供予定Innovative Tech

» 2020年01月02日 13時21分 公開
[山下裕毅ITmedia]

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 米カーネギーメロン大学の研究チームが2019年10月に発表した「LightAnchors」は、家電製品などのインジケーターライトを用いて、モバイルAR(拡張現実)を快適にするインタフェースだ。

photo LightAnchorsの使用例。(A)セキュリティカメラのLEDでプライバシーポリシーを表示し、ホットグルーガンのステータスライトで現在の温度を表示(B)モニターの拡大画像

 現実の物体にオーバーレイしてデジタル情報を表示するAR手法としては、再帰反射ステッカー、バーコード、ARToolKitマーカー、ARTags、AprilTag、QRコード、ArUcoマーカーなど、マーカーを使用するのが一般的だ。

 新技術は、既存のマーカーのように大きく目障りな手法ではなく、小さく目立たないポイントライトを用いる。例えば、Wi-Fiルーターのステータスライト、PCの電源ライトや電化製品のライト、加えて電球などの一般的な照明などで利用可能だ。

 これら既存ライトを素早く点滅させてバイナリデータをエンコードし、それを実行することで、デジタル情報をオーバーレイで瞬時に表示・操作できる。

 既存ライトを用いるため、さまざまな活用方法が考えられる。

photo (左)現在の料金を表示するパーキングメーター。 (中央)建物の営業時間を示す外部照明器具。 (右)コールイン番号を表示する会議スピーカーフォン
photo (左)リアルタイムバッテリーとアラームステータスを表示する煙感知器。(中央)電力使用量を送信する電源タップ。(右)SSIDとゲストパスワードを表示するWi-Fiルーター
photo (左)リモートコントロールを提供するライトスイッチ。(中央)ユーザーが設定を構成できるサーモスタット。(右)スマートフォン経由の支払いを許可する端末

 LightAnchorsは、iOSアプリをApple App Storeでリリース予定だ。

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