楽天は1月6日、楽天モバイルの携帯キャリア(MNO)事業について4月から本格的にサービスを開始することを明らかにした。
三木谷浩史会長兼社長が、記者団の取材に対し「MNOの本格サービスは4月にサービスインする」と答えた。同社広報は、「正式な発表は今後行う。具体的なプランなど、他に決まっているものはない」としている。
楽天モバイルは2019年10月にMNO事業を開始。当初は10月から本格サービスを始めるとみられていたが、5000人限定の無料試験プログラムの提供にとどめている。
同社は基地局整備の遅れから、10月までに総務省から3度の行政指導を受けていた。しかし、11月に行った19年度第3四半期の決算説明会では「前倒しで完了できる」と三木谷会長は自信を見せた。
しかし、楽天モバイルの無料プログラムではトラブルが相次いでいる。開始直後にはSIMカードの開通ができない、あるいは1人で何枚もSIMカードを発行できてしまう不具合があった。12月には無料プログラムユーザーに誤請求のメールが届いたり、MNO事業の仮の料金プランが書かれたテストページが流出したりした。
NHKは、三木谷会長が「順調に進んでいるが、万全には万全を期して二重、三重、四重の手を打って安定的なサービスになるように頑張りたい」とコメントしたと報じた。
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