米Googleは1月7日(現地時間)、ラスベガスで開催の「CES 2020」に合わせて、音声アシスタント「Googleアシスタント」で年内に提供する予定の複数の新機能を紹介した。こうした新機能紹介は2018年から恒例になっている。いずれも具体的な利用可能時期などは不明だ。
新機能「Scheduled Actions」で、Googleアシスタント対応家電の起動あるいは停止の時間を設定できるようになる。例えば、「OK Google、明朝6時にコーヒーメーカーをスタートして」と命令することなどが可能になる。コーヒーメーカーの他、エアコンや空気清浄機、バスタブ、掃除機などで利用できるようになる見込み。
また、多数の対応家電を家電のアプリではなく「Google Home」アプリから設定できるようになる。
「household notes」は、家族みんなで確認できる掲示板のような新機能。家族全員がいちいちサインインせずに掲示板に貼るメモを作成・表示できる。
例えば、ペットに朝ご飯を既に与えたことを知らせるために「OK Google、ポチにもう朝ご飯をあげたというメモを残して」と言うと、「Nest Hub」などのスマートディスプレイの画面にメモが表示される。
また、家族全員にとって大事な連絡先(離れて暮らす祖母や親しくしている隣人など)との「speed dial」を設定できるようになる。設定すると、「OK Google、おばあちゃんに電話して」と命令したり、スマートディスプレイの公開連絡先リストから選んだ相手の名前をタップすることで通話を開始できる。
Android端末でニュースやブログなど、長い文章を掲載したWebページを開いているときに「OK Google、このページを読んで」と言うと、テキストを自然な音声で読み上げるようになる。読み上げながら自動スクロールしたり、読んでいる個所を強調表示する機能も検討中だ。
この機能は42カ国語に対応する。あらかじめWebページを自国語に翻訳しておけば、それを朗読してくれる。
昨年、GoogleやAmazonのスマートスピーカーが保存した音声データを人間の担当者が聞いていることが問題になった。プライバシー関連の新機能で、Googleアシスタントがウェイクワードと聞き間違えて命令以外の音声を録音した場合に「OK Google、さっきのはあなたに言ったんじゃないから」と言ってすぐに削除させたり、「OK Google、今週あなたに言ったことを全部削除して」と口頭でアクティビティを削除したりできるようになる。
「Android TV」の新機能として、テレビに遠距離(far-field)マイクを簡単に接続できるようにする。これによりテレビの電源がオフだったり、リモコンが見つからなかったりしても、Googleアシスタントに命令することでテレビを付けたりチャンネルを変えたりできるようになる。
Googleは、GoogleアシスタントのMAUが5億人以上だということも発表した。搭載端末はAndroidスマートフォンやスマートスピーカーなど、10億を超える。
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