熱い逆転劇に観客どよめく ポケモンGOが見せたeスポーツとしての素質
「東京eスポーツフェスタ」(1月11〜12日、東京ビッグサイト)でスマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)の大会が行われました。といっても、「太鼓の達人」「パズドラ」などの競技とは異なり、「体験エリア」で催された「賑わい創出企画」の一つ。エキシビジョン的な位置付けですが、その決勝戦を見た人たちは「興奮した」「鳥肌が立った」と高く評価したようです。
ポケモンGOがeスポーツの大会に進出するということで、事前に注目を集めたのは「どのような競技内容になるか」でした。そもそもeスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、コンピューターゲーム、ビデオゲームで他人と競い合うスポーツのこと。選手は反射神経とコントロール、集中力と持久力、そして戦術を駆使して対戦します(東京eスポーツフェスタ、概要リーフレットより引用)。
今回は「ポケモンGO ゲット&バトルトーナメント」という、その名の通り二部構成の競技でした。まず外に出て野生のポケモンをゲットし、次にそのポケモンだけを使って対人戦(PvP)を行います。
ゲット大会は、会場付近に出現するポケモンのうち、「決められた20種類のポケモンを捕まえる」というお題のクリアタイムで競います。対象エリアは、東京ビッグサイトから実物大ユニコーンガンダムが立つあたりまでとかなり広く、しかも出現ポケモンがエリア分けされていて、端から端まで歩かないと対象ポケモンがそろわない仕掛け。どんなにPvPが強い人でも、ゲット大会を勝ち抜く体力、運がなければバトルトーナメントに進めません。
早歩きでエリア内をまわる参加者の姿は真剣そのもの。規定には「エリア内の探索は徒歩限定。走らずに必ず歩いて移動してください」とありますので、走ってはいけません。エリア内には係員が等間隔に立ち、参加者を温かく見守っています。
参加者は老若男女幅広い世代の方がいました。ゲット大会を通過した上位16人となると、やはり20〜30代の男性が中心ですが、小学生の男の子や若い女性もいました。彼らは捕まえたポケモンの中からバトルに使うポケモンを選び、進化や強化をする時間を与えられます。その後、くじ引きで決まった対戦相手とPvPで対戦しました。
PvPでは、まず登録した6体のポケモンを見せ合います。その中から実際に使うのは3体だけ。この3体はバトルが始まるまで分かりませんが、タイプ相性や覚えるわざ、あるいは相手のクセや性格(知り合いの場合)まで考慮に入れ、相手のポケモンを予想します。見せ合いの時点で激しい「読み合い」が始まっているのです。
トーナメントは複数のテーブルで一斉に行われました。やはり小学生男子の対戦は注目の的で、私もぜひ見たかったのですが、人が多くて遠くから眺めるのが精一杯。一方、ネットワークのトラブルなどでなかなか対戦が始まらないテーブルもありました。この段階ではMCや解説の人もおらず、観戦者に状況が伝わらなかったのは少し残念でした。
いよいよ決勝戦。メインステージに場所を移し、対戦画面はプロジェクターで大写しになります。そして注目の対戦カードは、各地で開かれているPvP大会の常連「MrYUFUIN」さんと「Masanari34」さんです。二勝先取のルールで行われました。
実況は柴田将平アナウンサー、解説はゲーム攻略サイトでポケモンGOを担当しているenoさん。対戦の模様はYouTubeで生配信されました。
私のような初心者には実況と解説はとてもありがたいものです。例えば、素人目には「シールドをなかなか張らない」戦術はよく分かりませんが、初戦はMrYUFUINさんが有利に試合を運んでいたと思いきや、本当にギリギリのところでシールドを温存していたMasanari34さんが勝利。裏にあるハイレベルなテクニックまでは理解できませんでしたが、熱い逆転劇に観客が沸きました。
そんな興奮も冷めやらぬ中、二戦目がスタート。初戦で良い流れができたのか、Masanari34さんが続けて勝利し、「ポケモンGO ゲット&バトルトーナメント」の初代王者が決定しました。
ハイレベルな戦いは、初心者でも充分「見ているだけで楽しめる」ものでした。今回の決勝戦が、手に汗握る、素晴らしい内容だったからだと思いますが、ポケモンGOにはeスポーツとしての素養も十分にあると感じています。
まもなくポケモンGOにはオンラインマッチング機能を追加した「GOバトルリーグ」が登場します。今回のイベントを機に、PvPがさらに盛り上がることを期待しています。
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