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ウェアラブルデバイスはより健康志向へ 最新展示に見る傾向第6回 ウェアラブルEXPO(1/2 ページ)

» 2020年02月13日 16時38分 公開
[房野麻子ITmedia]

 さまざまな最新ウェアラブルデバイスを展示する「第6回 ウェアラブルEXPO - ウェアラブル 開発・活用展 - 」が2月12〜14日まで、東京ビッグサイトで開催中だ。これまでウェアラブルデバイスのトレンドは、スマートウォッチ、メガネ型デバイス、センサーやフィルムを取り付けた衣類などの展示数の多さから見極めることができていた。しかし今年は、いずれも突出して展示数が多いとまではいえない。

 スマートウォッチもあれば衣類、メガネ、要素技術の展示もありと、バラエティに富んでいる。強いていえば、健康への意識の高まりや働き方改革の影響から、ヘルスケア関連の出展が目立っている印象だ。注目の展示をいくつか紹介しよう。

腰に装着して自分の走りをチェックできる

 アシックスとカシオ計算機は、共同開発したランニング用ウェアラブルセンサーを出展。加速度センサー、ジャイロ、GPSなどを搭載し、腰に装着するとランニング中のステップを測定できる。

 距離、ペース、ピッチ、ストライドなどの項目に加え、ランニングフォームに関する20以上の指標も取得。分析結果や評価は、スマートフォンアプリ上のレーダーチャートや3Dアニメーションで確認できる。連続稼働時間は150時間。発売時期は未定。

photo アシックスとカシオ計算機が共同開発したランニング用ウェアラブルセンサー
photo センサーを腰にクリップで装着

 カシオの腕時計「G-SHOCK」や「PRO TREK Smart」などを利用すると、ランニング中でもリアルタイムに測定中のランニング指標を確認できるようになる予定という。

世界初の完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン

 BoCoの「earsopen TW-1」は、世界初の完全ワイヤレス骨伝導イヤフォンだ。イヤーカフのように装着し、耳の穴をふさがない作りになっている。イヤフォンからのオーディオの音も外部の音も両方聞こえるので、電車の中ではアナウンスを聞き逃さず、屋外のランニングでは後ろから近づくクルマの音も聞こえる。連続使用時間は5時間。充電機能を備えたコンパクトなケースを付属する。今春発売予定で、価格は2万1800円程度。

photo BoCoの完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン「earsopen TW-1」
photo 耳を挟むように装着する。耳の穴はふさがない

指輪をかざしてキャッシュレス決済

 EVERING(McLEAR)は、NFCを搭載し、Visaのタッチ決済が可能なスマートリング「EVERING(エブリング)」を展示。決済機能のほか、鍵やチケットなどのID機能を持たせることができるという。IPX7の防水性能を備え、充電は不要だ。多彩なカラーバリエーションを用意するとしている。英国では既に販売しており、日本でも9月に発売予定だ。

photo プラスチックのクレジットカードやIDカードが指輪になったような印象
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