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ウェアラブルデバイスはより健康志向へ 最新展示に見る傾向第6回 ウェアラブルEXPO(2/2 ページ)

» 2020年02月13日 16時38分 公開
[房野麻子ITmedia]
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いびき防止デバイスが複数の企業から

 会場では、いびき防止デバイスが複数展示されていた。ウェザリー・ジャパンは「スノアサークル」シリーズのイヤフォンタイプ、アイマスクタイプ、喉に貼るデバイスを展示。イヤフォンは音と振動で、アイマスクと喉に貼るデバイスは振動で、睡眠を妨げずいびきを止めるという。

 専用アプリでいびきの回数や音量のほか、眠りの深さ、睡眠サイクル、寝姿勢などのデータを確認できる。

photo ウェザリー・ジャパンのスノアサークルシリーズのデバイス。左からイヤフォンタイプ、喉に貼るデバイス、アイマスクタイプ

 oneAは、大阪電気通信大学と共同で研究開発している「Sleeim」(スリーム)を展示。首に装着することで、呼吸をモニタリングし、いびきを検知。振動刺激によって正常な呼吸に戻すという。睡眠状態をチェックできる専用アプリも用意している。

photo oneAのSleeim。首に装着する

ウェアラブルデバイスを支える先端技術も展示

 東北パイオニアは、マルチカラーに対応した透過型有機ELディスプレイや、4辺狭額縁の有機ELディスプレイを展示。透過型ディスプレイは小型ながら、背景がしっかり見える状態で多彩な情報を表示しており、SF映画に出てくるような透明の表示デバイスを想起させる。

photo 円形で透明な有機ELディスプレイ
photo 時計などに応用できる
photo 厚さ0.1ミリの有機ELディスプレイ(右端)
photo 薄くしなやかで曲面に搭載できる

 カラーリンク・ジャパンは、同社のコア技術である「偏光」を利用したメガネ型のシースルーモジュールを展示している。スマホなどと接続すると、空間上できれいな大型映像を楽しめる。PCのモニターとしての用途を想定し、1m先に約28インチのモニターが見える設計になっている。もちろん、他人から映像は見えない。

photo あくまでシースルーモジュールの紹介

 筆者が試着したところ、シースルーなのでメガネの向こう側も見えたが、映像は解像度が高く、明るく鮮明に見えた。映画やアニメなども快適に楽しめそうだ。

 音声認識技術の「AmiVoice」で知られるアドバンスト・メディアは、対面業務に特化した音声認識ソフトとマイクデバイスを展示している。

photo スタッフと来客の声をそれぞれマイク2本で集音し、2ch集約デバイスで会話を収録する。対面でも言った言わないのトラブルが起こることがあり、こうしたソリューションが求められているという
photo 会話はテキストに出力でき、内容のチェックや教育に活用できる

 もともと同社は、コールセンターなどで会話を記録として残すサービスを提供しているが、顧客窓口や携帯電話ショップなどの対面業務でも、記録を残したいという要望が多いという。「音声認識AmiVoice 対面業務見える化ソリューション」を利用すると、対面での会話を音声認識ソフトでテキスト化し、応対記録、契約手続きなどの記録として保存できる。また、認識結果必要に応じてテキストに出力し、会話の品質評価や教育に活用できる。

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