ITmedia NEWS > STUDIO >

着実に進化した新型HHKB「HYBRID」 オタク視点でねっとりとレビュー(2/4 ページ)

» 2020年02月14日 08時00分 公開
[ぺかそITmedia]

外観は歴代のHHKBを踏襲 ロゴが無くなりシンプルな「道具」へ進化

 HHKB HYBLIDの外観はこれまでのHHKBシリーズを踏襲しており、右下にあったHHKBロゴが無くなった以外はほぼHHKB BTと見分けがつかない。

 今回レビューに使用したHYBRID Type-Sの英語配列無刻印モデルは、キートップから一切の印字が除かれたタッチタイピング専用のプロ向けモデルだ。今回のモデルチェンジで右下のロゴが無くなったため、正面から見ると一切の刻印が無いように見え、より一層ソリッドでシンプルな印象になった。

 これだけシンプルになると、見た目の細かいところが気になってくる。HHKB HYBRIDは過去機種と同様に全体にシボ加工(しわ模様の加工)がされており、マットな仕上げとなっている。しかしキーキャップを外した面、つまりはキーとキーの間はシボが入っておらず、卓上のライトなどの光が反射してややギラついて見えるのが気になった。個人的にはここにもシボを入れるか、東プレの「REALFORCE R2」の付属品にあるキースペーサーのようなスポンジシートがほしいと感じた。

HHKB Professional HYBRIDのパッケージ。墨色で「HYBRID」の書が入っている
本体上面。従来機種では右下にあったHHKBロゴが無くなった以外形状にほとんど変化はない
正面から見えるロゴが無くなり、特に無刻印モデルでソリッドな印象がより強くなった
上部左側にはHHKBと「Professional HYBRID」のロゴが入っている
上部右側には「Type-S」のロゴが入っている。その左側にある穴はインジケーターのLED。電源投入やペアリング、接続時にのみ点灯し、使用時には消灯するので目立たない
背面。高さ調整のための足や、中央左の設定を行うDIPスイッチへアクセスするためのふたが見える。ラベルはDIPスイッチの機能説明やペアリングの方法などが書かれている

HHKB無線モデルが単三電池駆動を採用する理由

 HHKB HYBRIDは冒頭で紹介したように、これまでの無線接続モデルと有線接続モデルが統合された機種だ。筐体はHHKB BTのものが継承されているため、無線用の電源となる単三電池のボックスが背面から出ている形状となる。

 これまでコンパクトキーボードとして長方形のシルエットを長らく続けてきたHHKBシリーズだが、HHKB BTで電池ボックス部が飛び出たデザインとなったことで、ネット上ではあまりポジティブでない意見もあった。

 HHKB HYBRIDでは電池ボックス部のデザインがやや短くはなったものの、HHKB BTと同様に飛び出ているのは変わりない。見た目のことを考えれば、スマートフォンやタブレットなどに使われるリチウムイオン電池などの充電池を使ってシルエットをすっきりさせる選択肢もあるだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.