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» 2020年02月14日 08時00分 公開

着実に進化した新型HHKB「HYBRID」 オタク視点でねっとりとレビュー (4/4)

[ぺかそ,ITmedia]
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待望のキーマップ変更機能は十分なクオリティ

 HHKB HYBRIDの目玉機能の一つがこのキーマップ変更機能だ。これまでも、Winキー(Macではコマンドキー)とAltキーの入れ替えなど、限定的なキーマップの変更は本体裏面にあるDIPスイッチによって設定できたが、それ以上のカスタマイズをしたいユーザーはOSの常駐ソフトによるソフトウェア的な解決方法に頼るしかなかった。

 今回搭載されたキーマップ変更機能は、有線接続かつ設定ソフトウェアが必要ではあるが、設定情報はキーボード本体に保存される。そのため、一旦設定した後は接続先のPCなどに依存せず同じキーマップが使えるのも魅力である。

 現在このツールはWindows版のみ。PFUの公式サイトから「Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール」をダウンロードし、HHKB HYBRIDとPCをUSBケーブルで接続して設定を変更できる。

 変更はツール上に表示されたHHKB HYBRIDのキー配置図に対してドラッグアンドドロップで直感的に設定できる。FnキーやBluetoothの切り替えなどに使う予約されたキーを除いてほぼ全てを自由に配置できる。Fnキーと同時押しする際のキーマップも設定でき、自由度が高い。キーマップカスタマイズとしては基本的な部分にしっかり対応しており、初物ながら完成度高く仕上げてきた印象だ。

 一つ意見を述べるのであれば、ツールの左側にDIPスイッチの状態も表示されるが、スイッチのオンオフだけが表示されていてもその意味するところが分かりづらいので、ポップアップなどで示してほしい。また、簡易的なもので良いのでマクロの設定に対応してほしい。Ctrl+Shift+Delや、Win+Lなどの便利なキーコンボが1キーで使えるようになると、キーマップ変更機能が更に魅力的になると思う。

変更ツール起動時の画面。キーマップの変更だけでなく、HHKB自体のファームウェアアップデートもここで行える
変更ツールでは上のHHKBの画像に対して、下のキーマップから任意のキーをドラッグアンドドロップして編集していく。右側にDIPスイッチの現在の状態も表示されるが、各スイッチの機能も表示してほしいところ
ピックアップできるキーはQWERTY配列の他、アルファベット順に並んだものからも選べる。Fnキーを押した状態のキーマップのレイヤーも編集できる
左側のAltとGUIキー(Windowsやコマンドキー)を入れ替えてみた。右側の「HHKBへ書込み」を押すとHHKBへ保存される
Bluetoothのペアリングに使うキーなどは固定となっており編集できない

総合的に使い勝手の良い「高性能コンパクトキーボード」

 多くのユーザーに愛され続けてきたHHKB、その変わらないキー配列や打鍵感は今も多くのファンを魅了してやまない。今回モデルチェンジしてHHKB HYBRIDとなった新型Happy Hacking Keyboardは、無線と有線接続に対応するモデルを最上位とし、従来の無線モデルにあった課題点の改善や、キーマップ変更という新機能を盛り込んだ。

 これまでは有線接続ならPro2、無線接続ならBTと、それぞれの利用シーンに対応するには高価なキーボードながら2台持ちするしかなかった。1台でその両方に対応できるのは、利便性はもちろんお財布にも優しい。

 キーマップ変更機能は、必要としていた人には待望の機能だった。これまでHappy Hacking Keyboardシリーズを使っていたユーザーでも、この機能のために買い換えることもありだと思う。刺さる人には刺さる目玉機能だといえる。

 歴代モデルのキーボードとしての性能を継承し、多くの機能改善や追加が行われたHHKB HYBRIDは、デザイン面や機能面でいくつか改善の余地はあれど、総合的に使い勝手の良いモデルに仕上がっている。今後も「高性能コンパクトキーボード」としての地位が揺らぐことはなさそうだ。

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