クルーズ船内に「不潔ルート」──橋本厚労副大臣のツイートでトレンド入り 「ゾーニングできていない」「内部告発か」と批判相次ぐ
新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内写真が波紋を広げている。Twitterに投稿された写真には、感染拡大を防ぐゾーニングの一環として「清潔ルート」「不潔ルート」と張り紙された2つの入り口が写っていたが、その効果に疑問を唱える声が相次いでいる。
写真は橋本岳厚生労働副大臣がTwitterに投稿したもの。隣り合う2つの入り口の左に「清潔ルート」、右に「不潔ルート」という張り紙がある。しかし、「清潔ルート」側から奥の支柱を見るとそこにも「清潔/不潔ルート」の張り紙があり、少なくとも手前の入り口から奥の支柱までは2つのルートが壁や仕切りなどで区切られていないことが分かる。
「清潔」「不潔」は医療用語で、滅菌・消毒処理がされているかどうかを表している。
橋本副大臣は船内を適切に衛生管理していることを示す一連のツイートの中でこの写真を投稿していたが、Twitterユーザーからは「ゾーニングできていないのでは」「副大臣からの内部告発なのか」など疑念の声が上がり、「不潔ルート」「ゾーニング」などがTwitterのトレンドに入った。
一連のツイートは2月20日午前11時ごろに投稿されたが、その後写真のみ削除された。
「ゾーニングぐちゃぐちゃ」「とても深刻」 一時乗船した専門医が指摘
船内の衛生管理を巡っては、感染症専門医である神戸大学の岩田健太郎教授が18日に乗船し、「とても深刻な状況」「ゾーニングがぐちゃぐちゃ」「エボラやSARSに立ち向かったときもここまで怖くはなかった」など語った動画をYouTubeに投稿して問題提起していた。また、現場に対して問題を指摘した結果、乗船後約2時間で追い出されたとも話していた。
岩田教授の指摘に対し、同氏の乗船時に厚労省側として電話で応対した高山義浩医師は19日にFacebook上で補足。指摘の一部は事実としつつも、「乗船の許可は出していない」「(オペレーションの)解決を与えないまま現場を恐怖で萎縮させるのは避けてほしかった」「(ぐちゃぐちゃというが)実際はゾーニングはしっかり行われている。完全ではないにせよ……」と投稿していた。
岩田教授は高山医師の投稿に対し「細かいことへの反論はしない」としつつも、「(ゾーニングが)できていなかったのは事実で、感染の危険を強く感じた」と反論。橋本副大臣の「清潔/不潔ルート」の投稿削除に対しては、「橋本さんにもゾーニングの問題を共有していただけてうれしいです」とツイートしている。
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