3月は携帯電話会社にとっての商戦期だ。
進学、就職、転勤などが重なる時期で、新生活需要を見込んだキャンペーンを各社が打ち出している。例えば、学生とその家族を対象にした「学割」キャンペーンも、テレビCMなどで大々的に宣伝されている。
そんな時期に中高生のスマートフォンデビューが増える一方で、スマホやネットに起因するトラブルや事件は年中発生している。「どのタイミングで、スマホを子どもに持たせるべきか」と悩む保護者も多いだろう。
筆者は、地元の沖縄で学生向けにスマホの使い方をレクチャーする「スマホ講演会」などを実施している。本記事では、中高生のスマホ利用の実態やトラブル事例、そして保護者が注意すべき点などをまとめてみたい。
モバイル社会研究所が公開している「ケータイ社会白書2019年版」によると、中学1年生の「自分専用のスマホ所持率」は6割を超える。「家族などと共有している」まで範囲を広げると中学生の7〜8割がスマホを利用していることになる。
「LINE」の利用率は中学生になると激増する。利用時間の差はあるが、中学生の約6割が日常的にLINEを利用している。中学3年生になると、「Twitter」を毎日利用する子どもが約3割を占めるようになるという。
一方で保護者側からは、「スマホやネットの使いすぎ」や「ネットでのコミュニケーション」を不安視する声が多く上がっている。
保護者の不安な気持ちも分かるが、子どものスマホやネット利用自体を止めることは現実的には難しい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR