テレワークの限界? 経験者の6割が「紙書類の確認・押印のために出社」
「テレワーク経験者の64.2%が、紙書類の確認や押印などでやむなく出社した経験がある」――アドビ システムズは3月4日、テレワークに関するこんな調査結果を発表した。遠隔で働いていても、会社でしかできない作業が発生するため、業務上の課題になっているという。
調査対象のテレワーク経験者のうち、21.4%が「出社しなければ対応できないようなタスクが発生し、出社した経験が頻繁にある」と回答。この経験が「時々ある」と答えた人は42.8%を占め、合計で約6割にやむなく出社した経験があることが分かった。
テレワーク実施に伴う業務上の課題について尋ねると、「会社にある紙の書類を確認できない」(39.6%)が最も多く、「(勤務場所に)プリンタやスキャナーがない」(36.2%)、「自分以外の仕事の進捗(しんちょく)が把握しづらい」(35.0%)、「データや情報管理にセキュリティが心配」(24.4%)、「会議が非効率になる」(24.0%)、「稟議や書類処理が遅れる」(23.3%)などが続いた。
心理的・身体的な課題についての質問では、「同僚とのコミュニケーションの量が減る」(38.4%)、「時間管理が難しい」(30.0%)などの課題が上がった。「運動不足になる」(26.8%)、「孤独を感じる」(16.4%)といった声もあった。同僚と直接対話できないことで、業務に支障が出る人もいるようだ。
一方で、テレワークを体験した人のうち、34.0%が「テレワークを実施して業務の生産性がとても上がったと思う」と回答し、52.4%が「どちらかといえば上がったと思う」と答えるなど、確かな手応えを感じているようだ。
「今後も定期的にテレワークを実施したいか」という質問には、「積極的に実施したい」(52.6%)、「どちらかというと実施したい」(40.6%)など、好意的な意見がほとんどだった。
調査期間は2月10~17日で、政府が新型コロナウイルス対策の基本方針を決定する前に実施。都内勤務で、過去3カ月以内にテレワークを経験した男女500人を対象にインターネット調査を行った。
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