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GitHub、JavaScriptパッケージ管理のnpmを買収

» 2020年03月17日 06時44分 公開
[ITmedia]

 米Microsoft傘下のGitHubは3月16日(現地時間)、JavaScriptのパッケージ管理システム「npm」をオープンソースで提供する米npm, Inc.を買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。買収完了後もnpmのパブリックレジストリは無料で提供を続ける。

 npm, Inc.は、エンジニアのアイザック・シュリューター氏が2009年にオープンソースで公開したnpmを持続させるために2014年に立ち上げた非公開企業。

 npmは、サーバ側で動作するJavaScript「Node.js」を使うパッケージを管理するツール。パブリックレジストリは現在、1カ月に750億回ダウンロードされており、約1200万人の開発者が130万以上のパッケージを利用している。この他、有料のレジストリも提供している。

 npm

 GitHubは公式ブログで、この買収により、npmの高速性、信頼性、拡張性を確保するために投資し、開発者体験を改善していくとしている。将来的にはnpmをGitHubに統合していくという。

 シュリューター氏は公式ブログで、この買収でJavaScriptエコシステム全体の信頼性がより高くなり、便利になると語った。「われわれは新興企業として、実現が難しいほど大きな夢を持ってきた。これはその夢を実現するチャンスだ」(シュリューター氏)

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