香川県議会は3月17日、子どものネット・ゲーム使用を制限する「ネット・ゲーム依存症対策条例案」について、パブリックコメントの詳細を公開した。これまでは意見を寄せた人の87%が賛成という点が注目を集めていたが、パブリックコメントの内容は賛成意見が18項目、反対意見は420項目以上と、反対者も多くの意見を提出していたことが分かった。
香川県のネット・ゲーム依存症対策条例案は、18歳未満の子どもが、ネットやゲームの依存症にならないよう、スマートフォンやゲーム機の使用時間を制限するなどのルールを定めるもの。県議会は1月末から2月初頭に掛けてパブリックコメントを行い、県民と通信事業者、ゲーム開発事業者から条例案への意見を集めていた。
香川県議会は3月12日、「ネット・ゲーム依存症対策条例案」について検討会を開き、県民などから集めたパブリックコメントの結果を一部公表した。意見を寄せたのは香川県民2613人と、県内の事業者が2団体、県外の事業者が71団体だった。香川県議会によると、このうち“賛成票”は2269件(約84%)、“反対票”が401件(約15%)だったとしていた。
17日に公開されたパブリックコメントの詳細は、約80ページに及ぶ資料で、寄せられた意見のまとめとそれに対する県議会の考え方が記されている。これを見ると、賛成意見は18項目(1ページ分)、反対意見は420項目以上(76ページ分)だったと分かる。
この逆転はなぜ起きたのか、香川県議会に尋ねた。
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