VR開発などを手掛けるHIKKY(東京都渋谷区)は3月30日、VR空間上で同人誌即売会「ComicVket 0」を開催すると発表した。期間は4月10日〜12日。VR機器がなくてもPCやスマートフォンから参加できる。
ComicVket 0の会場はVRソーシャルサービス「VRChat」やVRイベントサービス「cluster」上にそれぞれ構築。ユーザーはVR機器やスマートフォンなどでアクセスする。
漫画家やイラストレーターはVR空間内の会場に個人のブースを設け、同人漫画やイラスト、小説のデータなどを頒布。一般参加者は会場を周りながら、気に入った作品を購入できる。実在する会場で物理的に交流しないため、感染リスクをおかす心配はない。
出展する漫画家やイラストレーターは約80人で、出展する企業や出展コンテンツは未公開。出展者の一般募集は行わない。
HIKKYは2018年から“VR版コミケ”とも呼ばれる「バーチャルマーケット」を開催している。同イベントは3Dモデルを中心に、音声やソフトウェアなどの頒布に対応しており、2019年の第3回バーチャルマーケットでは、8日間で約71万人が来場したという。
HIKKYは、「新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、さまざまなイベントが開催中止、延期になるなか、同人誌即売会を自宅でリアルに楽しめる環境を提供したい」としてComicVket 0の開催を決めた。バーチャルマーケットの運営で培ったノウハウを生かし、ComicVket 0では3日間でのべ1万人の来場を見込む。
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