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9割の企業が「21年卒採用に危機感」 新型コロナが与える影響は

» 2020年03月31日 17時31分 公開
[ITmedia]

 2021年卒の採用活動に危機感を持つ企業は9割超――就活情報サイトなどを運営するディスコは3月31日、新型コロナウイルス感染症が企業の採用活動に与える影響に関する調査結果を発表した。多くの企業が、新型コロナの影響を受けている。

採用活動への危機感

 20年4月に入社する社員については、7割以上の企業が何らかの影響を既に受けたという。具体的には「入社式の規模縮小」(41.9%)、「新入社員研修の規模縮小」(40.3%)、「入社式の中止・延期」(20.8%)などが上位に上がった。一部の企業は、入社式や新人研修をオンラインで行うなどの対応をしている。

2020年4月入社者への影響

 21年卒の採用活動については、34.0%の企業が「かなりの危機感がある」と回答。「やや危機感がある」(57.5%)と合わせると、危機感を持つ企業は9割を超える。従業員1000人規模の大企業のほうが、中小企業より強い危機感を抱いているという。

 実際の採用活動にも既に影響が出ており、47.7%の企業は「基本的には採用活動を進めているが、一部見合わせている」と回答。次いで「当初の予定通り進めている」(25.2%)が多かった。採用計画は「当初の計画通り」進んでいると答えた企業が70.6%で最多。「下方修正する見込み」の企業は9.0%にとどまり、中堅・中小企業の割合が高かったとしている。

3月下旬時点の採用活動状況

 調査は、日本の企業1万3920社を対象にネットで実施。期間は3月26日〜30日で、864社から回答を得た。

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