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ゲーマーの漫画家がどハマりした「十三機兵防衛圏」 その独特すぎるゲームシステムとはサダタローのシェアさせていただきますR(4/4 ページ)

» 2020年04月07日 07時00分 公開
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 アドベンチャーゲームが好きなサダタローさんは、十三機兵防衛圏の発売を心待ちにしていたそうです。本作は、13人の主人公である少年少女たちが「機兵」と呼ばれるロボットに乗り、避けられぬ破滅の運命と戦う群像劇です。

 3つの独立したゲームシステムで成り立っているのがその特徴。具体的には、シナリオを読み解いていくアドベンチャーパートの「追想編」、機兵に乗って怪獣と戦うバトルパートの「崩壊編」、この両方で明らかになった事実がアーカイブされていく「究明編」に分かれています。

 追想編では、各キャラクターを操作することで、シナリオの謎を次々と明かしていきます。本作はいわゆるタイムリープもので、いろいろな時代を行ったり来たりします。13人のキャラクターがいろいろな時代を巡るので当然混乱してくるのですが、キャラクターそれぞれに個性があり、行動原理にも一貫性があるため、感情移入しながら楽しくプレイできるようになっています。

 バトルパートの崩壊編は、タワーディフェンスと呼ばれるシミュレーションバトルを行います。どのキャラを使ってチームを編成し、機兵の武器や装備をどう強化していくかを考える楽しみがあり、シナリオが終盤になるとバトルパートのほうもさらに盛り上がっていきます。

 そして、本作の肝といえる独特のシステムが究明編です。ここでは、作中に登場した人物や用語、アイテム、事件、出来事などの情報がアーカイブされていきます。十三機兵防衛圏は壮大なシナリオと世界観ゆえに、追想編と崩壊編を体験しただけでは物語全体の設定を把握することは難しいです。シナリオで残った謎を究明編で確認することで、「あの事件とこの人物はこういうつながりだったのか!」など納得できるのです。ゲームをプレイすると、どれだけこのタイトルが緻密に作られているかを体感できると思います。

 今は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自宅で過ごす時間が増えています。今回もたまたま好きなゲームソフトについて熱く語る回になってしまいましたが、作家と編集者がともにゲーマーのため、次回も自宅で楽しめそうなゲームを取り上げるかもしれません。

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