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リモートワークの作業環境を“ちゃぶ台と座布団スタイル”から進化させたサクッと読める!テレワークしぐさ

» 2020年04月09日 20時00分 公開
[村上万純ITmedia]

連載:サクッと読める!テレワークしぐさ

新型コロナウイルス感染防止のため、自宅でのテレワークに挑戦しているITmedia NEWS編集部の面々。慣れない自宅での仕事で、記者たちが直面した困ったこと、気付いたことをサラッとご紹介します。

 テレワークを始めてしばらくたった。晴れた日は早めに起きて近所の人が少ない道を散歩するなど、テレワークならではの生活リズムにもようやく慣れてきたところだ。

 だが、自宅の作業環境は貧弱なままだった。社用のノートPCを置く作業用デスクがなければ、椅子もない。ではどうしていたかというと、クッションとミニテーブル(いわゆる、ちゃぶ台のようなもの)を使っていた。

ミニテーブルとクッションを使った“ちゃぶ台と座布団スタイル”で頑張っていたが、もう限界だった

 以前、データサイエンティスト育成スクールに通っていたときも、この環境で毎日作業していてつらかった。当時はプログラミングが中心だったが、現在は記事執筆やSlackでのリアルタイムなやりとりなど、複数の作業を同時にこなす必要があるため、“ちゃぶ台と座布団スタイル”ではさすがに心もとない。それに長時間作業した後だと立ちくらみが起きやすいため、椅子は必須と考えた。

 そこで机、椅子、モニター、キーボードなどを購入していくと、自室の様子がみるみる変わっていった。総額は6万円弱ほど。オフィスでは当たり前だが、自宅で椅子に座れることのありがたみを感じた。

before(左)、after(右)

作業環境が進化していく過程

 まずは、ゲーミングチェア(GTRACING)が届いた。価格は1万8800円(税込、以下同)。周囲からは「とにかく、椅子はケチらず良いものを買ったほうがいい。毎日使えば10万円以上のものでも元は取れる」と何度も言われたが、個人的にはゲーミングチェアで十分だろうと思っていた。実際長時間座っていても疲れることはないし、何より背もたれがあるのが楽だ。

ゲーミングチェアの本体重量は約24キロ。とにかく重い

 ただし、ゲーミングチェアを組み立てるのに少々時間がかかった。椅子自体が重く、箱を部屋に持ち運ぶだけでも大変だ。背もたれや座面にネジをとめる作業は少し力がいるので、女性1人だと組み立てるのは難しい。工程自体は簡単なのだが、筆者はネジをとめる作業でかなり手こずり、2時間ほど格闘した。通常は40〜60分もあれば完成するようだ。

 机はコンパクトでシンプルな横長サイズのものを探した。買ったのは、サンワサプライの「シンプルワークデスク」(8980円)。サイズは120(幅)×45(奥行き)×70(高さ)センチで、耐荷重は40kg。組み立ては30分以内に終わった。

机とゲーミングチェアを設置
これだけでもかなりの進化だ

PCスタンドでは物足りず、モニターを購入

 机と椅子があるだけで、体験できる世界が変わってくる。だが、前かがみでノートPCを見ていてはせっかくの背もたれも意味がない。目線を高く保てるようにする工夫が必要だ。ちゃぶ台スタイルのときはノートPCの下に段ボールを置いていたこともあったが、PCスタンドを活用してみると非常に快適になった。

PCスタンドを使用。目線が高くなるので前傾姿勢にならずに済む。だが画面が小さい

 しかし、ノートPCの小さな画面では問題になっているマルチタスクの処理に対応できない。また、PCスタンドを使う場合はキーボードが別途必要になってくるが、使い慣れたキーボードは会社に置いてきてしまっている。そこで、モニターとキーボードを買いに行った。

 キーボードに強いこだわりはないので、店頭で見かけた3000円ほどのエレコムの有線キーボードを買った。モニターは在庫がほとんどない状態だったので選択肢はなく、プリンストンの23.8インチ フルHDモニター(2万円強)を購入。その他、HDMIケーブルなどを買ったりして、何だかんだで相当な出費になったが、しばらく在宅ワークが続くことを考えると無駄な投資ではないはずだ。それに、自宅の作業環境が充実していくとテンションが上がる。部屋を改造しているような楽しさもある。

今の作業環境。1枚目の写真と比べると、違う部屋に見える。総額で6万円弱はかかった。

 ただ、大型の家具を買いすぎてしまうと、段ボールが部屋にあふれかえってしまうのが難点だ。また、筆者の場合は机や椅子、モニターなどを持っていなかったが、買い替えを検討している人はリサイクルや粗大ごみとして出すことなども考えなければいけないだろう。

 運動不足な毎日だが、作業環境を整えるために動き回ることは良い運動にもなった。今後も少しずつ“改造”を続けていきたい。

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