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» 2020年04月16日 07時00分 公開

ウソの感染報告、東京ロックダウン説――コロナ禍で広がるネットのデマとの付き合い方 (1/3)

新型コロナが世界中で流行する中、ネット上ではさまざまな怪しい情報が飛び交っている。私たちは、そんな不確かな情報とどう付き合っていくべきなのか。

[宮田健,ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で流行する中、ネット上ではさまざまなデマや不確かな情報が飛び交っています。先日のエイプリルフールでは、芸能人がSNSで新型コロナに感染したとウソをついて波紋を呼びました。

 また、トイレットペーパーが品薄という情報を真に受けて買い占めする人が続出したり、東京都のロックダウン(都市封鎖)が4月1日に実施されるという説がまことしやかにささやかれたりと、情報に翻弄(ほんろう)される日々が続いています。私たちは今後、ネットの情報とどう向き合っていくべきなのでしょうか。

エイプリルフールで新型コロナのうそ

 ひとことで言うと、今年のエイプリルフールはここ数年の流れにのり、非常に静かで地味だったという印象です。COVID-19の影響もあり、3月末に多くの方が自粛を訴えていたことも大きいでしょう。

 しかし、気になる事件もありました。韓国の音楽グループ、東方神起の元メンバーのジェジュンさんが新型コロナウイルスに感染したとInstagramに投稿し、それが実はエイプリルフールの冗談だったと判明しました。Instagramへの投稿をもとに記事を公開したNHKは、記事を取り下げる事態に。ほんのちょっとした冗談かもしれませんが、それはフェイクニュースとなり世界を駆け抜け、多くの人に不安を与えてしまったのです。

 エイプリルフールでちゃんとした“冗談”を成立させた企業もたくさんあります。以下の記事では、エイプリルフール関連のツイート数やツイートの感情分析の結果などを公開していますが、これを見ると、エイプリルフールに関してポジティブな感情を抱いている人のほうがまだ多いことが分かります。

 近年はネット上でステルスマーケティングも問題になっていますし、「人をだましてでも注目を得る」という手法自体が既に有効ではなくなっています。むしろ「また、だまされた」という印象を人々に与えると、企業はブランド毀損(きそん)のリスクが拡大します。広大なネットの海に一滴の毒を垂らした結果、ネット全体に疑義の念が広がってしまうのです。エイプリルフールにうそをつくという文化は、今後も下火になるかもしれません。

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