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NetflixとSnapchat、新型コロナの“巣ごもり需要”で予測を上回る増収増ユーザー

» 2020年04月22日 10時07分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Netflixが4月21日(現地時間)に発表した2020年1〜3月期の決算は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためのいわゆる“巣ごもり需要”を反映し、売上高は前年同期比28%増の57億7000万ドル、純利益は2.1倍で過去最高の7億910万ドル(1株当たり1.57ドル)だった。有料会員数は同社の予測を大幅に超え、9%増の1億8286万人。

 「タイガーキング」(日本での公開は4月)などの作品がヒットした

 同社は株主への書簡で、「自宅待機が終われば、そうなることを望んではいるが、視聴は減少し、会員数の増加も減速することが予想される」としており、第2四半期の予測は有料会員数は750万人増と控えめだ。

 コンテンツ制作は、韓国やアイスランドのような一部の国を除いて、ほとんどすべてが中断されているとしており、長期的にはその影響も出てくるとみられる。

 ソーシャルアプリ「Snapchat」を手掛ける米Snapも同日決算を発表した。こちらも巣ごもり需要でユーザー数が急増した。DAU(1日当たりのアクティブユーザー数)は前年同期比20%増の2億2900万人だ。

 新型コロナの影響の例として、3月の最終週におけるSnapchat上の友人とのコミュニケーションは1月の最終週より30%以上増加し、50%以上増加した地域もあると紹介した。

 売上高は前年同期比44%増の4億6200万ドル、純損失は400万ドル減り、3億60万ドルだった。いずれもアナリスト予測を超えた。

 ただし、「進行中の新型コロナウイルスのパンデミックシアの不確実性を考慮し」、第2四半期の予測は提供しなかった。

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