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» 2020年05月12日 09時36分 公開

Innovative Tech:11キーを両親指で操作する新キーボード配列「Senorita」 カリフォルニア大学が開発

2段で11キーというソフトキーボードは、視力障害のある人にも使いやすい。

[山下裕毅,ITmedia]

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 カリフォルニア大学マーセド校の研究チームは、モバイルデバイス向けの新たなソフトウェアキーボード配列「Senorita」を開発した。

 このキーボード配列は、11個のキーで構成される。上部のキーには、それぞれ5文字(上段1文字、下段4文字)が印字されたアルファベットキー8個、その下に「NEXT」「SPACE」「BACKSPACE」のキー3個が配置されている。QWERTYキーボード配列に比べ、キーの数が少ないのが特徴。キー1個当たりの面積が広く、押し間違いが起こりにくい。

photo Senoritaのキーボード配列

 入力方法は、左の4つのキーを左の親指で、右の4つのキーを右の親指でタップする。上段のアルファベットは、1回のタップで選択できる。下段のアルファベットは、1回目の長押しタップで再表示される下段のアルファベットを逆手の親指でタップすると選択できる。

 1回目に「I」を長押しすると、逆側に下段のアルファベットが表示される。右の親指でタッチし選択する。

 タブレットなどの大きな画面では、両サイドに分割し表示する。

photo タブレットタイプのSenoritaキーボード配列

 Senoritaの入力速度を計測する実験は、20〜31歳の10人で行われた。結果は、スマートフォンで平均14wpm(1分当たりの入力単語数)、タブレットで平均9.3wpmを達成した。

 視覚障害者(低視力および盲目)を被験者とした実験も行った。結果は、低視力者で5.8wpm、盲目の方で3.7wpmを達成、QWERTY配列キーボードのパフォーマンスを上回った。

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