旅行業などを手掛ける琴平バス(香川県仲多度郡)は5月14日、Web会議サービス「Zoom」を使ったバスツアー企画「おうちでオンラインバスツアー」を提供すると発表した。画面越しに添乗員のガイドや観光地の動画、ライブ映像、現地の人や他の参加者との会話を楽しめる他、事前に届くご当地弁当も食べられる。参加費は5800円(税別)から。
PCやスマートフォンでバスツアー気分を味わえるサービス。参加を申し込むと、自宅に旅のしおりと現地ならではの弁当がクール便で届く。参加者はツアー当日に自宅などからZoomで参加し、添乗員の進行で自己紹介やクイズなどを交えながら他の参加者と交流を楽しめる。
仮想のバスが目的地に到着すると、現地の景色を動画で見たり、ライブ映像でイベントに参加したりできる。途中、参加者全員で弁当を食べたり、現地の土産屋に立ち寄って、添乗員の案内を聞きながら専用ECサイトで土産を購入したりといったイベントもあるという。
第1弾は島根県西部に伝わる伝統芸能「石見神楽」(いわみかぐら)を見に行くツアーで、現地の人の解説を聞きながら石見神楽を見たり、夕日が美しいとされる「道の駅ゆうひパーク」の案内を楽しんだりできる。日時は15日午前10時から。参加費は初回モニター価格として3980円。
今後は、イルカのウォッチングツアー(熊本県天草市)や、高知県の名物地鶏「土佐ジロー」を味わうツアーなどを企画して提供するとしている。
参加の申し込みはメールまたはWebで受け付ける。各回の参加人数は、Zoomの画面上で全員の顔が見られる10〜15人程度を想定。主な顧客層はZoomの使い方に慣れていない人が多い50〜70代が見込まれるとして、初心者向けマニュアルの用意や、使い方を教えるセミナーを別途実施するという。
琴平バスは「新型コロナの影響が予想以上に長引く見通しのため、新たな収益源の立ち上げに取り組む。高齢層の方が仮想バスツアーを通して端末の操作などに慣れていただくことで、今後広がるオンラインサービスを活用したライフスタイルを取り入れるきっかけにもなるのではないか」としている。
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