ITmedia NEWS > STUDIO >

「大人数Zoom飲み」を仕切るコツは? オンライン幹事、5つの心得(1/4 ページ)

» 2020年05月14日 07時00分 公開
[太田百合子ITmedia]

 筆者は元来、仕切りたがり屋で、これまで大小さまざまな宴会を取り仕切ってきた。コロナ禍でリアルな宴会が難しくなった今も、いわゆるリモート飲みのホスト役を買って出ている。先のステイホーム週間にも、仕事仲間から中学・高校の同級生、趣味の友人までいろいろな人と飲みまくった。たとえオンラインでも、旧知の顔を見ながら飲むお酒は格別だ。だがビデオ会議ツールの「Zoom」でやる宴会は、やはりリアルのそれとは全く違う。幹事としていろいろと気づきもあったので、この場を借りて「Zoom宴会幹事の心得」を書き記しておきたい。

大人数のZoom飲み。テキストチャットも活用しよう

心得1:終了時間を決めよう

 リアルな宴会ではお店のオーダーストップの時間があるので、それが宴会を締めるきっかけになる。あるいは「そろそろ終電が……」と誰かが立ち上がると、「じゃあ一回締めようか」となることもある。一方、リモート飲みはみんな自分の家で飲んでいるので、終電もなければ閉店時間もない。そのためついダラダラとなりがちで、なかなか終わらない。

 互いに寝落ちしても気にならないくらいの、本当に親しい間柄ならそれもありかもしれないが、そうでない場合は途中で抜けたくても抜けられない人も出てくる。そこで重要なのが、終わりの時間を明確にしておくこと。最初から「今日は何時まで」と宣言しておく。あるいは、「断りなしで途中抜けOK」であることを周知しておくことが大切。なぜなら、Zoom宴会ではこの「断りを入れる」のが、なかなか大変だからである。

 Zoomに限ったことではないが、オンラインビデオ会議システムには遅延があるため、話の間(ま)をとるのが難しい。誰かが話しているところに話をかぶせたり、空気を読んでタイミングをはかったりと、普段は意識せずにやっている自然な会話が思うようにはできない。普段より話すのが難しいのだ。興が乗って話している人に割って入って、「そろそろ……」と切り出すのはリアルの宴会でも難しいが、Zoomではそこに遅延による間の難しさも加わり、ますます言い出しづらくなる。だからこそ、「自由に抜けていい」というルールを明確にしておくことが大切なのだ。

 ちなみに無料版のZoomには、3人以上のミーティングは40分までという制限が設けられている。40分と聞くと短いように感じるかもしれないが、筆者はこれが宴会においては案外いい区切りになるのではないかと考えている。宴会を続けたければ、新たなミーティングを立ち上げてそちらに移動すればいいだけ。リアルの宴会が2次会、3次会と続いていくように、場所を移すタイミングで抜けたい人は抜けられる。時間制限のない有料版もあるが、無料版も使い方次第というわけだ。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.