ITmedia NEWS > STUDIO >

「大人数Zoom飲み」を仕切るコツは? オンライン幹事、5つの心得(3/4 ページ)

» 2020年05月14日 07時00分 公開
[太田百合子ITmedia]

心得3:ミュートとチャットを使いこなそう

 大人数でもグループ分けをせずにみんなで同じ話題を共有したい場合は、参加者の音声をオフにする「ミュート」機能を上手に活用したい。リアルの宴会では大人数の場合にマイクを使うことがあるが、Zoomでは誰かの声だけを大きくすることができない。話者を目立たせるためには、他の人の音声をミュートにするのが手っ取り早いのだ。ミュートは参加者が自分自身でオン、オフすることもできるが、ホストには参加者の音声を一斉に、あるいは個別にミュートしたり、解除したりできる権限が与えられている。

 一斉ミュート機能を使って話者のマイクだけをオンにすれば、みんなを話者に集中させられる。まさにリアルな宴会における、マイクを使ったスピーチと同じだ。ただし話者以外を完全にミュートにしてしまうと、参加者はスピーチにヤジを飛ばしたり、かけ声をかけたり、ツッコミを入れたりといったリアクションができず、それもちょっと寂しい。

 そういうときに使えるのがZoomのテキストチャット機能や、挙手やいいねなどのリアクションをアイコンで表現できる「反応」と呼ばれる機能。参加者にはチャットや反応で茶々を入れてもらい、それを話者に拾ってもらうようにすれば一体感も生まれる。ちなみに、Zoomのテキストチャットでは一対みんなだけでなく、一対一でもメッセージが送信可能。先ほど書いた途中抜けしづらい問題は、抜けたい人がチャットでこっそり幹事に知らせる方法もある。

 ミュートは話者を目立たせるだけでなく、ノイズを遮断する際にも大いに役立つ。例えば参加者の使用環境はさまざまで、PCを使う人もいればスマートフォンの人もいるし、外付けのマイクやヘッドフォンを使っている人もいれば、PCやスマホのマイク、スピーカーをそのまま使っている人もいる。

 Zoom宴会が厄介なのはホストも含めて、それぞれの参加者が自分のマイクが拾っている音を自分では確認しづらいところ。もし自分の家族の声やテレビの音、あるいはキーボードのタイピング音などがマイクからダダ漏れになっていたとしても、当の本人はそのことに気づきにくいのだ。本人は気づいていなくても、他の人にとってノイジーであることは間違いない。そんなときはホストの権限で一旦ミュートにし、チャットなどで本人にそっと伝えるといいだろう。

心得4:みんなが話せるテーマの共有を 回し役や画面共有も重要に

 ただみんなでつながっておしゃべりするだけでもいいのだが、Zoomには遅延があるのでどうしてもリアルで話すようには会話がはずみにくい。そんなときにいると心強いのが、「で、○○さんは最近どうしてるの?」など、参加者に満遍なく話を振って場を回せる人。Zoom宴会が盛り上がるかどうかは、「場回し」がうまい人がいるか否かで決まると言ってもいい。

 そうでない場合も、あらかじめ宴会のテーマが決まっていると、みんなが順繰りに話しやすい。筆者がこれまで開催したZoom宴会で盛り上がったのは、何かテーマがあってそのテーマに沿った何かを画面共有機能を使って見せながら話すというもの。例えば同窓会なら、お互いに持っている古い写真を見せ合いながらとか、マンガ好きの集まりなら互いのオススメマンガを見せながらとか、とにかく何かを1つの画面で共有しながら話せるのはZoomならでは。ただ集まるだけのZoom宴会に飽きたら、ぜひ一度試してみてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.