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「大人数Zoom飲み」を仕切るコツは? オンライン幹事、5つの心得(2/4 ページ)

» 2020年05月14日 07時00分 公開
[太田百合子ITmedia]

心得2:話しやすいのは5〜6人 大人数ならグループ分けをしよう

 リアルの宴会では席が遠い人の声は聞こえづらく、人数が一定以上になるとみんなで同じ話題を共有するのは難しい。一方Zoomでは、話している人の声は全員に同じように聞こえるので、人数が増えても同じ話題を共有できる。ただしみんなでわいわい話せるかというと、そうではない。前述のようにZoomには遅延もあって空気が読みにくく、2人が同時に話し始めてしまい「どうぞどうぞ」となるのも日常茶飯事。人数が増えれば増えるほど、このタイミングや間をはかって話すのが難しくなる。

 筆者の経験だと普段の会話に近い感じで、みんなでわいわい話せるのはせいぜい4〜5人、多くても8人くらいまで。それ以上の人数になると、会話に入るのが難しくなる。声が大きい人が目立つのはリアルもオンラインも同じだが、Zoom宴会ではリアルの宴会以上に、一部のよく話す人ばかりが話しているという状況に陥りがちだ。もし交流を深めるのが目的なら、リアルの宴会と同様にテーブルごとに分かれて少人数で話したほうがいいだろう。Zoomにはそのための機能もきちんと備わっている。

「ブレークアウト セッション(ルーム)」機能

 「ブレークアウト セッション(ルーム)」という機能がそれで、参加者を小さなグループに分けることができる。グループ分けは自動でも手動でもできて、グループの数も1〜50まで自由に設定可能。あらかじめ時間を決めておいて、その時間になったら元のメインルームに戻したり、また別のグループへ再編成したり、グループ間の移動もホストの意のままだ。

 例えば歓送迎会のように宴会に主役がいる場合は、その人を各グループ間で移動させるなんてこともできる。まさにビール瓶を持って、テーブルを回るあの感じ。通常はホストしか操作できないが、主役を「共同ホスト」に設定しておけば、本人のタイミングで自由に移動してもらうこともできる。大人数で宴会をする際には、ぜひ活用したい機能だ。

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