ディー・エヌ・エー(DeNA)が5月14日に発表した2020年3月期通期(19年4月〜20年3月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.2%減の1214億円、営業損益が457億円の赤字(前年同期は135億円の黒字)、最終損益が492億円の赤字(同127億円の黒字)に転落した。
ゲーム事業で想定していた収益が見込めなくなったとして、ゲーム事業に関するのれんの減損として402億円、ソフトウェアの減損として81億円など、計493億円の減損損失を第3四半期に計上したことが響いた。
セグメント別の業績は、ゲーム事業の売上高は838億円(前年同期比0.3%増)、営業利益は142億円(同22.2%減)。スポーツ事業の売上高は202億円(同11.5%増)、営業利益は12億円(同17.2%減)。
スポーツ事業は年度途中まで好調に推移していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でプロ野球の開幕が延期になり、3月に「横浜DeNAベイスターズ」の公式戦が行えなかった影響などで減益となった。
オートモーティブ事業の売上高は15億円(前年同期比約7.7倍)、営業損益は79億円の赤字(36億円の赤字)。ヘルスケア事業の売上高は18億円(同20.0%減)、営業損益は16億円の赤字(12億円の赤字)だった。
今後はゲーム事業の収益基盤の再強化や、新規事業への投資額の最適化を図る方針だが、「実際の業績などは、さまざまな要因により大きく異なる可能性がある」として21年3月期の連結業績予想は開示しなかった。
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