ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ニュース
» 2020年06月08日 18時09分 公開

AIが「架空のモデル画像」を生成 広告・ポスターで利用可能 スキャンダルでの降板リスクをゼロに

AIが実在しないモデルの画像を生成するサービス「INAI MODEL」がスタート。画像を購入した企業は、架空のモデルをWeb広告やポスターなどに起用できる。モデルとの契約期間を気にせず永久に使用できるほか、モデルがスキャンダルを起こすリスクがないのが特徴。

[吉川大貴,ITmedia]

 写真素材の販売などを手掛けるイメージナビは6月8日、AIが実在しないモデルの画像を生成するサービス「INAI MODEL」を始めた。画像を購入した企業は、架空のモデルをWeb広告やポスターなどに起用できる。モデルとの契約期間を気にせず永久に画像を使える他、モデルがスキャンダルを起こすリスクがなく、差し替えが発生しないのが特徴。

 当初は若い女性の画像のみ生成・販売し、今後は男性やシニアにも対応する予定。同じモデルが異なるポーズをとっている画像や、異なるモデルが同じポーズをとっている画像なども生成できる。著名人に似せたモデルは作成しない。

photo AIが実在しないモデルの画像を生成するサービス「INAI MODEL」がスタート

 サービス開発にはAIベンチャーのデータグリッドが協力。画像を生成するAIと画像を評価するAIを敵対させ、精度を向上させる技術「GAN」(敵対的生成ネットワーク)を利用する。

 モデル画像を生成する際は、イメージナビが利用許諾を得た上で実在する人物の写真を撮影。それをAIで加工する。完成した画像は同社のストックフォトサイト「imagenavi」で販売する。価格は2万900円〜3万3000円(税込、以下同)。生成した画像は最大で長辺約4200ピクセルと高画質という。

モデルが実在しないため、契約トラブルやスキャンダルのリスクがない

 imagenaviで取り扱っていない画像を、1枚につき約1万円で生成するプランも用意する。顧客が持ち込んだ人物画像の顔をAIで加工し、架空のモデルとして仕上げることも可能。その場合は顧客が被写体と交渉し、顔から下の利用許諾を得る必要がある。

 モデル画像は広告やポスターの他、チャットbotのアイコンや、顔写真入り名刺のサンプルでも利用できる。生理用品の広告などセンシティブな用途での使用も認めているが、反社会的な用途やアダルト広告での使用は禁止している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.