本田技研工業(ホンダ)は6月9日、8日午前から社内のメールシステムやファイルサーバ、業務システムに接続できない障害が発生していると明らかにした。サイバー攻撃の可能性もあるため、9日午前から全社員のPC利用を停止している。「復旧の見通しは立っておらず、原因も特定できていない」(ホンダ広報)という。
新型コロナウイルス対策として在宅勤務中の社員もシステム障害の影響を受けており、PCの利用停止措置の対象となる。社員が稼働できる状況にないため、ホンダでは「9日に有給休暇を取得するよう推奨している」(同)という。
同社では8日午前、国内の四輪車工場3カ所と二輪車工場1カ所でも、完成車の不具合を検査するシステムに接続できない障害が発生。一時的に検査を停止したが、同日中に復旧した。ホンダ広報は「工場でのシステム障害も、社内向けシステムの障害と原因が同じ可能性があるが、先に復旧できた」と説明する。
これらの障害は、国内での自動車の生産・出荷には影響しない見込みだが、海外工場への影響は調査中。国内の販売店も障害の影響を受けていないという。
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