ITmedia NEWS > 社会とIT >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

見守りロボが高齢者の話し相手に 非常時には緊急通報 藤枝市が導入

» 2020年06月24日 19時04分 公開
[ITmedia]

 静岡県藤枝市が、NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo i」(パペロアイ)を活用した高齢者の見守りサービスを市民向けに提供する。7月からの3カ月間で実証実験を行い、10月から希望する市民に本格提供する。NECが6月23日に発表した。

「PaPeRo i」を使う藤枝市の高齢者

 顔認識技術や音声認識AIを活用。高齢者はPaPeRo iと会話できるほか、写真を撮影して家族に送信したり、家族からの音声メッセージを受け取ったりできる。朝、昼、夕方の3回、高齢者がロボットの前に来た際に、許可を取ったうえで自動で写真撮影。家族に送信し、確認後は「見たよ」と音声で伝える見守り機能も備えている。

 藤枝市は警備会社と連携し、緊急通報サービスも提供する。高齢者がPaPeRo iの赤いボタンを押すと、すぐに警備会社と家族、自治体に緊急通報メールを送信。1日3回の写真撮影で、高齢者がロボットの前に3回連続で現れなかった場合にも、同様に緊急通報メールを自動送信する。家族と離れて暮らす高齢者の安否確認、緊急対応に役立つとしている。

見守りサービスの主なメニュー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.