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トラックパッドに載せて操作する空気圧式コントローラー「PneuModule」 東大が開発Innovative Tech

» 2020年07月08日 11時28分 公開
[山下裕毅ITmedia]

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 東京大学の研究チームが開発した「PneuModule」は、PCのハードウェアとして使われる感圧タッチ面(トラックパッド)を拡張するモジュール型インタフェースだ。モジュールを感圧タッチ面に接触させ操作することで多様なインタラクションが可能になる。

photo PneuModuleを用いて感圧タッチ面上で操作する様子

 PneuModuleは、立方体のメインモジュールにつながっている拡張モジュールを感圧タッチ面に載せて使用する。メインモジュールは、空気圧で作動する膨張可能なピン配列で構成。拡張モジュールには空気圧を送る気室を組み込んでいる。

photo メインモジュールの外観と部品

 拡張モジュールは、メインモジュールの上面と側面のいずれかに着脱でき、マーカー設計により、どの拡張モジュールが接続したかを素早く識別できる。

 拡張モジュールをメインモジュールに接続すると、対応するピンが拡張モジュールの気室による空気圧で作動する。膨らんだピンが感圧タッチ面に触れて操作を入力する。これらの動作によって、さまざまな制御が可能だ。

photo (a)メインモジュールの内部エアパイプの設計図 (b)接続用の拡張モジュールには、拡張モジュールの識別用と空気を送り込む用の2種類のプラグを使用 (c)青色は気室に空気を送り込み下部を作動させるパイプ、赤は拡張モジュールを識別するパイプを示す

 押す、ひねる、曲げる、回す、握るなどで作動する多様な拡張モジュールがプロトタイプとして作成している。

photo プロトタイプとして作成した7つの拡張モジュール

 これらを用いたアプリケーションとして、 スペースインベーダー風シューティングゲーム、バーチャルキャラクター制御、音楽のコントローラーなどを紹介している。

photo 上段:シューティングゲームでマルチショットやチャージショットなどが撃てるコントローラー 中央:頭を押す、腕をつかむことでインタラクションするドロイドくん玩具 下段:押して再生、回してエフェクター操作等ができる音楽コントローラー

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