では、ぷよプロを始める方法を解説していこう。まず、ぷよプロの公式サイトにアクセスし、小冊子とソースコード一式をダウンロードして印刷する。
次に、公式サイトの中ほどにある「Enjoy to Code」をクリックし、Monaca Educationのぷよプロ専用ページに飛ぶ。Monaca Educationを始めて使う場合はメールアドレスやパスワードを入力の上、Monacaアカウントの登録が必要だ。
登録が完了したら、Monaca Educationのぷよプロ専用ページで「初級コースを始める」「中級コースを始める」「上級コースを始める」のどれかをクリック。子どもが挑戦するなら、まずは初級コースがお勧めだ。
準備が整ったら、いよいよソースコードの入力だ。ぷよプロでは小冊子に書かれたソースコードを一字一句違わずに入力し、プログラミングを学習する。こうした手法はお経を写すことになぞらえて「写経」と呼ぶ。プログラミング学習で写経が重要であることは以前から言われており、ソースコードのコピー&ペーストではなく手で打ち込むことで、その言語固有の記述方法やプログラムで使われるアルゴリズムなどを理解できるようになるというものだ。
AI開発を手掛けるギリア社の代表取締役社長兼CEOの清水亮氏も、以前から写経の重要性を折に触れて語っている。ぷよプロの場合、完成品のソースコードからいくつかの部分が空白に置き換えられた状態になっているので、そこに正しいソースコードを入力すれば、ぷよぷよのプログラミングができるという仕組みだ。
初級と中級はそれぞれ5つのセッションに分かれており、セッション4まで終えればプログラムが一通り完成し、実際にぷよぷよで遊べるようになる。「ぷよを落とす」「ぷよを動かす」などセッションごとにゴールがあり、クリアするごとにゲームの完成に近づいていく。
まず、ぷよが落ちてくるようにすることがセッション1のゴールだ。小冊子に書かれたソースコードと画面をよく見比べながら打ち込んでいく。JavaScriptのようなスクリプト言語では、ソースコードを見やすくするためにインデント(字下げ)が用いられる。ソースコードを入力する際も、インデントや演算子の前後の半角スペースなどをしっかり意識しながら入力することが大切だ。ただしMonaca Educationは既に入力したソースコードの候補を表示する機能があるので、全ての文字を入力しなくてもその候補をクリックすると入力の手間を省ける。小冊子では間違えやすい記号などに読み方が振られているので、慣れていない人にも分かりやすい。
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