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» 2020年07月20日 15時22分 公開

Google、光海底ケーブルを活用して2000km離れた場所の地震検知に成功 将来は津波の検知にも応用可能(2/2 ページ)

[笹田仁,ITmedia]
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photo ジャマイカで発生した地震を検知したときの偏光状態。横軸が時間、縦軸が周波数、色の変化が光の強度を示す。図中の白い部分や緑色の部分から地震発生を読み取れる(出典:Google)

 研究チームは、カリフォルニア工科大学地震学研究所のゾンウェン・ザン博士に実験結果を提供した。博士はこの実験結果が確かなものであると認め、今回の実験で使用した手法で、海流の圧力の変化も検知できる可能性を示した。これが実現すれば津波の検知にも使えることになる。

 現在のところ、津波を検知する機器のほとんどは海岸に設置してあるか、世界中の海中に分散している。海岸に設置してある津波検知器は、実際のところあまり役に立たない。津波を検知してから津波が来るまでの時間が短いため、周辺住民などが避難する時間を取れないからだ。そして、海中に分散している検知器は、深海における津波の速度(最大で時速800km程度)を超えて移動することはできない。

 その点、光海底ケーブルは異変を検知したら光に近い速さで信号を送信できる。影響が及びそうな地域に数ミリ秒で警告を送れるのだ。ただし、この手法は現存する専用のセンサーを代替するものではなく、補完するものだとしている。具体的には、地震や津波の到来を早期に知らせるなどの形で活用できる可能性がある。

 研究チームは今回の実験はあくまでもスタート地点であるとした上で、今後必要なこととして、光信号の偏光状態についてより深く研究すること、高等数学を活用してデータを解析することを挙げた。そして、データの解析、光信号の偏光状態の解析にGoogle Cloudの機械学習の機能を活用する予定だとしている。

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