米Microsoftは8月2日(現地時間)、中国ByteDanceの米国でのTikTok運営会社を買収計画を進めていると正式に発表した。「サティア・ナデラCEOとドナルド・トランプ米大統領との会談後、TikTok買収について検討する議論を継続する用意がある」。
トランプ氏は7月31日、米国でのTikTokの使用を禁止する計画だとメディアに語った(米Bloomberg)。Microsoftはトランプ氏のコメント以前からByteDanceとTikTok買収について話し合っていたという。
米Reutersによると、ByteDanceは8月1日、米国でのTikTok禁止を回避するために米国での運営の売却に同意したという。
Microsoftは公式ブログで、大統領の懸念に対処することの重要性を十分に理解しており、TikTokを買収することで米国に適切な経済的利益を提供すると説明した。
買収対象は、米、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでのTikTokサービス。Microsoftは他の米国の投資家にも買収に参加するよう呼び掛ける予定。
TikTokはByteDanceが2017年5月に世界で提供を開始した動画共有サービス。現在、米国の他、日本、英、仏、独、ドバイ、インド、シンガポール、インドネシア、韓国などにオフィスを構えている。
日本を含む各市場で主に若者に人気があるが、近年の対中国感情の悪化により、インドでは他の中国製アプリと共に使用が禁止され、日本でも制限が検討されている。
Microsoftは、買収が実現すれば、TikTokの米ユーザーのすべての個人データを米国に転送し、米国外のバックアップはすべて削除する計画だ。
同社は9月15日までに話し合いを完了させたいとしている。
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