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Microsoft、TikTok買収を検討中と正式発表 「トランプ大統領とも会談済み」

» 2020年08月03日 09時36分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは8月2日(現地時間)、中国ByteDanceの米国でのTikTok運営会社を買収計画を進めていると正式に発表した。「サティア・ナデラCEOとドナルド・トランプ米大統領との会談後、TikTok買収について検討する議論を継続する用意がある」。

 トランプ氏は7月31日、米国でのTikTokの使用を禁止する計画だとメディアに語った(米Bloomberg)。Microsoftはトランプ氏のコメント以前からByteDanceとTikTok買収について話し合っていたという。

 米Reutersによると、ByteDanceは8月1日、米国でのTikTok禁止を回避するために米国での運営の売却に同意したという。

 Microsoftは公式ブログで、大統領の懸念に対処することの重要性を十分に理解しており、TikTokを買収することで米国に適切な経済的利益を提供すると説明した。

 買収対象は、米、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでのTikTokサービス。Microsoftは他の米国の投資家にも買収に参加するよう呼び掛ける予定。

 TikTokはByteDanceが2017年5月に世界で提供を開始した動画共有サービス。現在、米国の他、日本、英、仏、独、ドバイ、インド、シンガポール、インドネシア、韓国などにオフィスを構えている。

 tiktok ByteDanceのグループ会社構造

 日本を含む各市場で主に若者に人気があるが、近年の対中国感情の悪化により、インドでは他の中国製アプリと共に使用が禁止され日本でも制限が検討されている。

 Microsoftは、買収が実現すれば、TikTokの米ユーザーのすべての個人データを米国に転送し、米国外のバックアップはすべて削除する計画だ。

 同社は9月15日までに話し合いを完了させたいとしている。

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