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» 2020年08月07日 11時20分 公開

指先に貼ったシールでデバイス操作する新技術 RFIDでバッテリー不要Innovative Tech

複数のRFIDシールを組み合わせることで9種類の操作が可能。

[山下裕毅,ITmedia]

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 ウォータールー大学とNational Research Council Canadaによるカナダの研究チームが開発した「Tip-Tap」は、RFIDシールを貼った親指と人差し指をくっつけてスマートフォンなどを操作できるワイヤレスウェアラブルデバイスだ。

photo Tip-Tapをタトゥーシールのように、親指と人差し指に貼り付ける

 RFIDタグはバッテリーを必要としないため、商品管理用タグなどの小型デバイスで用いられている。指先にRFタグを取り付けて無線通信を行うTip-Tapもバッテリー不要だ。

 Tip-Tapでは、RFIDタグを半分に分割し、それぞれを親指と人差し指に取り付けることで、互いの指の接触を読み取る。さらに、各指に対してRFIDタグ内のチップを3つ使用することで、接触箇所を判別する。これにいより3×3のマトリックスで上下左右の位置を検出し、9種類のコマンド入力が可能になる。

photo Tip-Tapは、9種類のコマンドを入力できる

 接触した際の触覚フィードバックも得られるので、手元を見なくても直感的な入力ができる。

 デバイスがかさばらず、動作は目立たず、直感的な操作ができることから、屋外でのデバイス(スマートフォン、ワイヤレスイヤフォン、スマートウォッチ、ARグラスなど)操作に適しているとしている。

 タトゥーシールのように指先に貼り付けるだけでなく、分厚いバイク用グローブや、使い捨ての外科用手袋にも取り付けられるので、さまざまなシーンでの活用が可能だ。

photo 分厚いグローブにTip-Tapを取り付けた様子

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