ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義社長は8月11日の決算会見で、同社が3月から負債削減のために行っている最大4兆5000億円の資産資金化プロジェクトについて「現時点で4兆3000億円を調達できた」と明らかにした。新型コロナの収束が見通せない中、孫社長は「防御は戦うために欠かせない重要なもの」「現金をしっかり手元に用意することで守りを固められる」との見方を示した。
SBGの20年度第1四半期(4月〜6月)の売上高は1兆4500億5500万円(前年同期比2%減)、純利益は1兆2557億1200万円(同11.8%増)の黒字となった。純利益の大部分を支えたのは、米通信会社T-MobileとSptintの合併とT-Mobileの売却による利益などだった。
SBGが株式を保有するソフトバンク、中国Alibaba、英Armはいずれも売上高を伸ばしている。ソフトバンクは20年度第1四半期の売上高が1兆1726億円(前年同期比1%増)、営業利益は2799億円(同4%増)で過去最高を記録した。
Alibabaは直近12カ月の売上高が前年比の1.35倍に当たる8兆円、純利益も1.42倍の2兆1000億円という。
Armはチップの出荷数が累計1720億個に達した。5Gスマートフォンやネットワーク機器の出荷数が増えたことで、売上高は前年同期比7.1%増の492億200万となった。しかし、研究開発費として投資を強化したため20年度第1四半期の損益は133億4000万円の赤字となっている。
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