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Epic対Apple訴訟の初審理、「Unreal Engineに関してはEpic寄り」と判事

» 2020年08月25日 11時29分 公開
[ITmedia]

 米カリフォルニア州北部地区連邦地裁で8月24日(現地時間)、Epic Games対Appleの「Fortinte」(フォートナイト)のApp Storeからの削除をめぐる訴訟の初審理がZoom経由で開かれた。

 epic
 epic 2 イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事

 イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は、Epicが求めるFortniteのアプリストアでの復活についてはAppleの主張に“傾いた”が、Epicのゲームエンジン「Unreal Engine」がAppleのプラットフォームで使えなくなるEpicの開発者アカウント停止については「報復的な印象がある」として、Epic側に“傾いた”と語った。

 米ジャーナリストのサラ・ジョン氏のTwitterでの審理の実況によると、ロジャーズ判事は、Urneal Engineについては「行き過ぎのようだ」と語った。Epic Gamesの開発者アカウントではガイドラインに違反したかもしれないが、Epic Internationalは違反しておらず、すべてを停止するのは報復的に見えると指摘した。

 また、Unreal EngineがAppleのプラットフォームで利用できなくなるとEpic以外のゲーム開発者にも悪影響が及ぶことを考慮に入れるとも語った。

 ロジャーズ判事は、この法廷闘争は長くかかり、いずれにとっても「スラムダンク」にはならないと語った。“近い将来”TRO(暫定的差し止め命令)についての決定を下し、次の審理は9月28日に予定するとしている。

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